草鞋を履いた絹毛鼠。
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脚本家
イッパイアッテサ
投稿日時
2014-09-12 00:40:41

脚本家コメント
若干で遅れてしまいましたが、多分既出のドラマとネタ被りはしてない……筈です。
竹取物語(もしくは、かぐや姫)のストーリーでの、
火鼠の皮衣のエピソードを踏まえて作りました。
そして、いつの時代もハム蔵は有能です。

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我那覇響
……本当に大丈夫なの?ハム蔵。
我那覇響
喋れるお前の言う通りにしてたら、それなりの貴族になれて、ビックリしてるけどさ。
我那覇響
今度は、絶世の美女がお嫁さんになってくれるなんて……いくらなんでも無理だろ。
我那覇響
……分かったよ。打ち合わせ通りに話すから。ここまで来たらハム蔵を信じるよ。
四条貴音
……戻っていらっしゃりましたか。ならば、私が求めた品を手に入れたということですね。
我那覇響
うん!肩に掛けてるこれが、「火ネズミの皮衣」さー!
四条貴音
……なるほど。私も現物は初めて見ました。
四条貴音
ですが、それが真の火鼠の皮衣か否か、確かめねばなりますまい。
我那覇響
あー。ちょっと待って。
四条貴音
如何なさりましたか?もし、まがいものを携えて来たなら、恥をかく前に去るべきですよ。
我那覇響
そうじゃなくて……ぶっちゃけて言うと、こんな毛皮がプロポーズの品でいいのかなって思って。
四条貴音
はて?私がまさにそれを所望したのですが……
我那覇響
だってさあ、こんなゴワゴワで、色も地味なんだよ!?
四条貴音
火鼠の皮衣の価値は、見た目に拠るものでは有りません。
四条貴音
火鼠の皮衣の価値は、見た目に拠るものでは有りません。……ですが、仰ることは共感します。
我那覇響
でしょ?これでも昨日つけ置き洗いして、汚れを落としたんだよ。
我那覇響
で、いざ肩に掛けてみたけど、ファッションとしてもイマイチかなって。
四条貴音
蓬莱の方には、「ぱんくふぁっしょん」なるものも有ると聞き及びます。
四条貴音
ですが、単衣や狩衣と合わせても、あまり映える一品ではないですね。
我那覇響
こんなの着てても、萌えは生まれないと思うぞ。
四条貴音
そうですね。萌えることはない布ですね。
我那覇響
(ニヤリ。)
四条貴音
どうかなさりましたか?
四条貴音
どうかなさりましたか?……は、もしや!?
我那覇響
貴音。今、この布が「もえない」って認めたよね。
我那覇響
貴音がリクエストした、『もえないネズミの毛皮』だぞ!さあ、自分の求婚を受け入れてくれるね!
四条貴音
……
四条貴音
致し方有りません。約束は違えられません。
四条貴音
困難に、知恵と機転、肝の太さで立ち向かえる。私はそのような婿を待っていたのかもしれません。
我那覇響
さあ!そうと決まれば早速沖縄に帰って式を挙げないとね。
四条貴音
ふふっ。美味しいソーキそばを振舞ってくださいね。

(台詞数: 31)