心霊医師百瀬莉緒 ♯42
BGM
ENERGY_RMX
脚本家
不明
投稿日時
2014-09-06 16:59:16

脚本家コメント
心霊医師とは人体を熟知する者。
たとえ雷の姫巫女であっても例外ではない。

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四条貴音
「ふっ!」
百瀬莉緒
倒れた私に貫手の追い討ちがかかる。
百瀬莉緒
素早く身を捻り、起き上がると同時にバックステップ。
四条貴音
「良いのですか?せっかく詰めた間合いがまた開いてしまいましたよ?」
百瀬莉緒
「お気遣いどーも。でもこの勝負、もらったわ」
四条貴音
「何をわからぬことを……」
百瀬莉緒
しゃん。
百瀬莉緒
神楽鈴の音が電撃を呼ぶ。
百瀬莉緒
真っ直ぐに伸びてくるはずのそれは、しかし、私の真横を通り抜けていった。
四条貴音
「!?」
百瀬莉緒
しゃん。
百瀬莉緒
さらなる電撃。しかし、やはり結果は同じ。
四条貴音
「……何をしたかはわかりませんが、見事です」
四条貴音
「しかし、我が四条流には体術もあるのですよ」
四条貴音
「先程の独楽落としもその一つ。……いきますよ」
百瀬莉緒
間合いを詰めての掌底は私の右胸部を狙ってきた。
百瀬莉緒
これを半身で躱し、尻をひっぱたく。
四条貴音
「ああ!!」
百瀬莉緒
パシィンと小気味良い音が響いた。
四条貴音
「馬鹿にしているのですか!?」
百瀬莉緒
振り上げられた手刀だが、そこに潜り込んでデコピン。
四条貴音
「~~~~!!!」
百瀬莉緒
「どう?体が思う通りに動かないでしょ」
四条貴音
「わ、私に何を……」
百瀬莉緒
私は黙って胸元を指差した。
百瀬莉緒
四条貴音の胸元には十字の傷が開いていた。もちろん私がつけたもの。
四条貴音
「いつのまに……」
百瀬莉緒
「投げられたときにね。そこを切ると手足の動きにほんの少し狂いが出る」
百瀬莉緒
「あんたは私を殺す気できたのでしょうけど、」
百瀬莉緒
「今のままじゃ私に致命傷を与えることは不可能よ」
四条貴音
「……………………………………」
百瀬莉緒
「さ、もういいでしょ。千早ちゃんの所に案内してちょうだい」
百瀬莉緒
こっちとしては患者を返してもらえればいい。お説教はその後。
四条貴音
「ふ、ふふふ。さすがは心霊医師。このみでは荷が重すぎる相手でしたね」
百瀬莉緒
「そういや、あの小学生どこ行ったのよ」
四条貴音
「……さあ」
百瀬莉緒
その一言で理解した。あいつももういないのだ。
四条貴音
「貴女は勝った気でいるのでしょうが、そうはまいりません」
四条貴音
「我が神の復活は目の前なのですから」
百瀬莉緒
「負け惜しみを……」
四条貴音
「さて、それはどうでしょう」
百瀬莉緒
四条貴音の懐から取り出されたのは……煙玉!?しまった!!
四条貴音
「次はこうはいきませんよ」
百瀬莉緒
叩きつけられた煙玉から出た白煙は辺りを白く染めた。
百瀬莉緒
これじゃ、あいつがどこにいるのかわからない!
四条貴音
『百瀬莉緒。新世界の話、今一度よく考えることです』
百瀬莉緒
森に四条貴音の声が谺した。
百瀬莉緒
しばらく待つと白煙は少しずつ散り、霧も晴れてきたようだ。
百瀬莉緒
「逃がさないわよ、四条貴音」
百瀬莉緒
私はさらに森の奥へと入っていった。

(台詞数: 50)