四条貴音
……到着致しましたよ、二階堂千鶴。
二階堂千鶴
はぁ、ようやくですの……。(ハッハッ)
四条貴音
しかし じゅにおーる、貴方という犬は……、
四条貴音
へばって千鶴に抱っこされて、恥ずかしくは無いのですか?(キュウーン)
二階堂千鶴
……私は最早、諦めておりますわ。
二階堂千鶴
それはともかく、随分と静かな様子ですが……。
二階堂千鶴
ひょっとしたら、出掛けて誰も居ないのでは?
四条貴音
いえ、それは無いでしょう。
四条貴音
あの子が独りで出歩く事など、有りませんから。
二階堂千鶴
では、お邪魔致しましょう。私、喉がカラカラで……。
四条貴音
たのーもー!!
二階堂千鶴
道場破りか。
四条貴音
さ、入りましょう。(ギギィ)
四条貴音
居るのは分かっております。無駄な抵抗は止めて、大人しく出てくるのです
ロコ
………。
四条貴音
ほら、いらした様です。
ロコ
………。
二階堂千鶴
………。(何か、メチャクチャ見られてますわ)
ロコ
(ササッ)
二階堂千鶴
か、隠れた!?
ロコ
(じー)
二階堂千鶴
そしてまた、見てますわ……。
四条貴音
伴田路子、隠れていないで自己紹介を。
ロコ
……路子じゃなくて、ロコですよ。
二階堂千鶴
ロコちゃんですわね?可愛らしいお名前ですこと。私は二階堂千鶴、どうぞよろしく。
ロコ
(じー)
二階堂千鶴
ああ、この子も紹介しませんと。さ、ご挨拶なさい。(オン)
ロコ
(テッテッテッテッ)・・・(わん)
ロコ
……ワンちゃん、なんてスピーキングしてますか?
二階堂千鶴
すぴ?……ああ、「僕はジュニオールです。可愛いロコちゃん、こんにちわ!」と、申してますわ。
ロコ
ジュニオール……、しっぽ…じゃなくて、ドッグテール、フリフリしてます。
二階堂千鶴
「ロコちゃん、一緒に遊んで下さい!」と申しておりますよ?
ロコ
え、……何してプレイしたらいいですか?
二階堂千鶴
「僕はロコちゃんが投げたボールを取って来るのが得意なんだ!ボールを投げて!」ですって。
ロコ
じゃ、じゃあ、ガーデンに行きましょう!確かボールは……
四条貴音
【……………。】
四条貴音
【二階堂千鶴と伴田路子が、初めて会った日の事……。】
四条貴音
【……緑の眩い、初夏の日でした。】
(台詞数: 38)