四条貴音
時刻はもうお昼にさしかかろうとしています。時計の短針は12の数字に近づきつつあります。
四条貴音
お姉ちゃんも、なかなか帰ってこない二人に不安を感じながら、素麺を茹でていました
四条貴音
「大丈夫でしょうか。もしも事故にあっていたりしていたら…」お姉ちゃんは心配そうです。
四条貴音
素麺を水に晒して、製氷機から氷を取り出しました。ザルには素麺が盛られ、ボウルと重ねると
四条貴音
お姉ちゃんはそこにさっき取り出した氷を幾つか入れました。後は麺つゆを入れる容器を用意し
四条貴音
和室に一式持って行き二人が帰ってくるの待つだけです。ですが、やっぱり心配です。
四条貴音
「いえ、しかし二人を信じて待つのも、年長者としての責務でしょう」お姉ちゃんは探しに出ず
四条貴音
二人を待つことにしました。「それでは二人を待つ間に…いんすたんとらぁめんを…」
中谷育
「ただいまー!」
四条貴音
「おかえりなさい」あらあら、お姉ちゃんはさっきまで持ち出してたカップラーメンの容器を服へと
四条貴音
隠してしまいました。お腹の不自然な所に膨らみが出来上がっています。
中谷育
「?」育ちゃんは不思議に見てましたが、それ以上は詮索しませんでした
四条貴音
「ところで育、そこにあるCDは?」お姉ちゃんが気づきました。育ちゃんの手にはCDがあります
中谷育
「これ?ガラガラでもらったんだよ!」育ちゃんは嬉しそうにCDをお姉ちゃんに見せて来ました
中谷育
欲しかったアニメキャラのグッズは手に入らなかったのですが、他のアニメの新OPのCDです!
中谷育
育ちゃんは大喜びでお姉ちゃんに見せます!「今度学校で覚えて歌うの」
馬場このみ
「あー疲れた」時間を少しズラして、このみお姉ちゃんが帰ってきました
馬場このみ
その手には重そうな荷物を提げて。お疲れ様。
四条貴音
「このみ、助かりました」
馬場このみ
「いやいや、これぐらい平気よ」お姉ちゃんも強い。決して弱音を吐かずに帰ってきました。
馬場このみ
「はい、麺つゆ。早くお昼にしよっ」お姉ちゃんも育ちゃんももうお腹はペコペコです
中谷育
今日のお昼はこの季節にぴったりの素麺です!冷たい素麺を食べて、この後もたくさん遊ぼうね!
馬場このみ
「あ!この後育ちゃんは宿題ね。まだ全然進めてないでしょ?」
中谷育
もう!気にしてなかったのに!育ちゃんはちょっと不機嫌でしたが、この後お姉ちゃんが勉強を
中谷育
教えてくれて夏休みの宿題もスムーズにはかどりました。良かったね!育ちゃん!!
馬場このみ
「宿題が終わったら、近くの学校のプール開放に行きましょう!」
中谷育
「うん!行く」この後の楽しみもできました。さあ、頑張って勉強を進めよう
中谷育
このおつかいで、育ちゃんもたくさん自信がつきました。これからも、頑張ろう!
馬場このみ
…
四条貴音
…
馬場このみ
…
四条貴音
…
馬場このみ
「またお姉ちゃんカップラーメン食べてたのね」
四条貴音
「ゆ、許してください…これは“るぅてぃんわぁく"の様なもので、習慣の様な…」
馬場このみ
「そうね、もう癖になったのはしょうがないから…」
馬場このみ
「これだけは私が食べるわね」
四条貴音
「!?もう3分の1も残ってないのですが…」
馬場このみ
「塩分過多!ちゃんとバランス取りなさい!お姉ちゃんでしょ!!」
四条貴音
「面妖な…」
中谷育
これじゃあ、どっちがお姉ちゃんか分かりません。育ちゃんはただ呆然と見守るだけでした。
馬場このみ
はじめてのお使い!765プロ大冒険SP
中谷育
☆完☆
(台詞数: 42)