ヘンゼルとグレーテル(※原作再現)
BGM
REFRESH_RMX
脚本家
ドンキー
投稿日時
2014-05-17 18:04:52

コメントを残す
四条貴音
大きな森の手前に貧しいきこりが住んでいました。
四条貴音
きこりにはおかみさんと二人の子供(兄妹)がいましたが、毎日を生きるのが精いっぱいでした。
四条貴音
ある晩、母親であるおかみさんが子供たちを森に置き去りにするよう、きこりに言いました。
四条貴音
もちろんきこりは断りましたが、おかみさんは承知するまで責め立てました。
四条貴音
そしてある日、きこりもおかみさんは二人の子供を連れて森へ出かけました。
四条貴音
この時、二人の子供にパンを一切れずつ持たせていました。
四条貴音
兄のヘンゼルはこのパンをちぎって、道に落としていました。
四条貴音
そして森の奥まで来ると、母親に夕方には迎えにくるからと言われ、置き去りにされました。
四条貴音
その夜、ヘンゼルは月明かりを頼りに、道に落としたパンくずを探しました。
四条貴音
しかし、パンは森の鳥たちに食べられてしまっていて、ありませんでした。
四条貴音
ヘンゼルは妹のグレーテルを連れて、二日間森の中を彷徨い歩き続けました。
四条貴音
そして三日目、二人は森の中で不思議な家を見つけました。
四条貴音
「パンで出来た家?これはいい。グレーテル、これをお腹いっぱいになるまで食べよう。
四条貴音
グレーテルが窓を食べ終え、もう一つ取ろうとした時、家の中から細い声が聞こえてきました。
七尾百合子
「だれだい、わしの家を食べるのは?」
四条貴音
家の中から石のように年をとったおばあさんが出てきて、いいました。
七尾百合子
「おや、かわいい子供たちだねえ。さあ、中にお入り。いいことがあるよ。」
四条貴音
おばあさんは子供たちの手をとって、家の中に連れていきました。
四条貴音
そしておばあさんはごちそうをふるまい、二人の寝床まで用意しました。
四条貴音
ヘンゼルとグレーテルはそこで寝て、まるで天国のようだ、と思いました。
四条貴音
ところが、おばあさんは悪い魔女で、子供たちを待ち伏せしていたのです。
四条貴音
この魔女は子供たちを捕まえて殺し、煮て、食べてしまうのです。
七尾百合子
「これはごちそうだよ。ほんとうにうまそうだ。」
四条貴音
魔女はヘンゼルをつかみとり、家畜小屋へと閉じ込めました。
四条貴音
それからグレーテルを揺り起こして、どなりつけました。
七尾百合子
「さっさと起きな、こののらくら者。台所にいってお兄ちゃんの餌を作るんだよ。」
七尾百合子
太ったらわしが食べてやるんだからねえ。」
四条貴音
グレーテルは驚き、泣き叫びましたが、魔女の言うとおりにするほかありませんでした。
四条貴音
ヘンゼルは太るように妹によって、毎日とびきりのごちそうを与えられました。
四条貴音
しかし、グレーテルのほうは、ザリガニの殻しかもらえませんでした。
四条貴音
四週間がたったとき、魔女はヘンゼルを食べるため、グレーテルに準備をさせました。
四条貴音
かまどに火を焚き、お湯を沸かし、かまどでは同時にパンを焼いていました。
四条貴音
台所に立っていたグレーテルは、血の涙を流しながら、考えました。
横山奈緒
「こんなことになるくらいなら、森の獣に食われたほうがよかったわ。そうすれば一緒に死ねたわ」
横山奈緒
「大好きなお兄ちゃんを殺すお湯を、自分の手で沸かしたりせずにすんだもの。」
横山奈緒
「ああ、やさしい神さま、あわれな子供たちをどうぞお助けください。」
四条貴音
魔女がどなりました。
七尾百合子
「かまどの中に入ってパンが焼きあがってるかどうか、見ておくれ。」
四条貴音
魔女はグレーテルが覗いたら、奥へ押し込み、中で焼き殺すつもりでした。
四条貴音
けれども、神さまが知恵を貸してくださったので、グレーテルはいいました。
横山奈緒
「どうすればいいのかわからないので、お手本を見せてくださいな。」
四条貴音
魔女がかまどを覗き込んだ瞬間、グレーテルは魔女を力いっぱい押し込みました。
四条貴音
魔女は叫んだり悲鳴をあげたりしましたが、みじめに焼き死んでしまいました。
四条貴音
グレーテルはすぐにヘンゼルの元へ駆けつけ、助け出しました。
四条貴音
そして二人はキスをしあい、喜び合いました。
四条貴音
魔女の家には、宝石や真珠でいっぱいでした。
四条貴音
二人はこれをもちだして、森の中を駆けていきました。
四条貴音
そしてついに家にたどり着き、父親のきこりは大変喜びました。
四条貴音
宝石や真珠のおかげで、今ではお金持ちになりました。
四条貴音
お母さんのほうは、もう死んでいました。

(台詞数: 50)