秋月律子
ふぅ~…いい汗かいたわ…!麗花さん、今日は誘ってくれてありがとうございます。
北上麗花
こちらこそ。一緒に来てくれてありがとうございます、律子さん。
北上麗花
律子さん、ここでお昼ご飯にしましょう?これ、律子さんの分です♪
秋月律子
待ってました!ここまで歩いてきて、お腹ペコペコだったんですよ!
秋月律子
…うん、お弁当もおいしい♪まさに、行楽日和ですね!
北上麗花
ですよね!頑張って準備した甲斐がありました!!
秋月律子
…このお弁当、麗花さんが作ったんですか!?
北上麗花
なんでそんなに驚くんですか?
秋月律子
ごめんなさい、失礼ですけど、ちょっと想像できなかったというか…。
北上麗花
私だって、お弁当の一つや二つは作れるんですよ?
秋月律子
そうみたいですね。これは認識を改めないといけませんね。うん、おにぎり美味しい♪
北上麗花
というか、お弁当しか作れなかったり…。
秋月律子
いやいや、それどういうことですか…。
北上麗花
うそです♪
秋月律子
…判断に困る嘘は止めてくれませんか?
北上麗花
はーいっ。
秋月律子
…そういえば。
北上麗花
どうしたんですか?
秋月律子
こういった山へのピクニックってお弁当以外にもカレーとか作るイメージがありますよね。
北上麗花
ああ、キャンプとかでよくありますよね。私はあんまりお勧めしないですけど。
秋月律子
そうなんですか?小学生の時のキャンプで作ってた記憶があるんですけど。
北上麗花
それじゃあ、実際に考えてみますか?私、北上麗花による青空教室始まりまーす!
北上麗花
カレーを作るときって、お鍋とか包丁とか、いろいろな道具がいりますよね。
北上麗花
仮に下ごしらえをして山に登ろうとすると、それまでの準備だけでも大変ですし…。
秋月律子
下ごしらえをして山に登ろうとすると、それこそお弁当でいいってなっちゃいますね。
北上麗花
まあ、この際どちらでもいいですから山に登って作ったことにしますね?
北上麗花
はい、じっくりコトコト煮込んだシチューができました!パチパチパチ♪
秋月律子
カレーは何処に行ったんですか!?
北上麗花
さて、ここで問題です。水道やごみ箱がない山頂のスペースで、一体どうやって食器を洗いますか?
秋月律子
え…どうやってって、洗えないなら何かしらでふき取るしかないんじゃないですか?
秋月律子
って、そうすると必要以上にごみが増えちゃいますね。ああ、だからカレーは不向きなんですね。
北上麗花
お見事、大正解!!お弁当だと、食べ終わってもお弁当箱くらいしか残りませんからね。
秋月律子
なるほど…流石、趣味が登山なだけありますね。私には思いつかない着眼点です。
北上麗花
私も、山登りの先輩から教えてもらったんですけどね。
秋月律子
それでも、こうやっていろんな話を聞くと勉強になりますよ。
秋月律子
…そういえば麗花さん。麗花さんはどうして、私をピクニックに誘ってくれたんですか?
北上麗花
どうして、ですか?あんまり深い理由はないんですけど…。
北上麗花
こうやって二人でのんびりお話がしたかったから、かな?
北上麗花
事務所とかだと律子さん、いつも忙しそうにしてるじゃないですか。
秋月律子
確かに、事務処理の手伝いや世話の焼ける子の守りとかで毎日てんてこ舞いですからね…。
北上麗花
このままじゃ律子さん、笑顔とか忘れちゃいそうな気がしたんです。
秋月律子
いやいや、いくら何でもそこまでひどくはないですよ?
秋月律子
いやいや、いくら何でもそこまでひどくはないですよ?…ないです、よね?
秋月律子
…だから、誘ってくれたんですね。ありがとうございます、麗花さん。
北上麗花
いえいえ、眉毛と眉毛の間に皺が寄ったときは、大自然に包まれてしまえばいいんですよ♪
秋月律子
お礼…というのも変ですけど、帰りは私が車を運転しますね。
北上麗花
大丈夫ですよ。私、ドライブも大好きですから。それに…。
北上麗花
今日の律子さんは、私のお客さんなんですよ?お客さんを安全に帰すまでが、山登りです♪
秋月律子
麗花さん…。
秋月律子
分かりました。では、最後までよろしくお願いしますね。
(台詞数: 50)