舞浜歩
は~、さすがは一流芸能人の結婚披露宴。すごい会場だね、アタシ場違いじゃないよな?
秋月律子
♪プロデューサーは気楽な稼業と来たもんだ~と。よ、歩飲んでる?
舞浜歩
おいおい律子、何ベロベロに酔ってんの。しっかりしなきゃ駄目じゃない。
秋月律子
ちょっとぐらいいいでしょ、今日は晴れの舞台なんだもの。さ、あんたもぐっといきなさい?
舞浜歩
いらないよ、アタシがそんなに飲めないの知ってるだろ。
秋月律子
何よつまらない。ふん、いいわよ向こうで紗代子達と飲んでくるから。
舞浜歩
ったく。律子のやつ、年々オヤジ化が進んでるな。
舞浜歩
にしても涼のヤツが結婚かあ。早いもんだよね、知り合ったのこないだみたいな気がするのに。
秋月律子
ほんとよね。20歳越えたら早いってのはまさにその通りだったわ。
舞浜歩
うわびっくりした。なんだよ、紗代子達の席に行ったんじゃなかったの。
秋月律子
少し落ち着いて下さいって追い返されちゃった、酷いわよね。歩、慰めて?
舞浜歩
こら、くっつくなよ。お酒臭いってば。やめろって…のり子、海美!助けて~!
舞浜歩
…ったくもう。いい加減にしなよ、律子はウチの代表で来てるんだろ。
秋月律子
調子に乗りすぎたわ、反省してます。涼にも迷惑だったわね。
舞浜歩
ほんとにもう。さっきあんなにいいスピーチしたばかりだってのに。
秋月律子
言い訳だけど、涼の晴れ舞台に気合い入れすぎてそれが緩んだせいってのもあるかな。
舞浜歩
そっかあ…やっぱ、涼は律子にとって特別な存在だったんだ。
秋月律子
まあそうね。正直言うと嬉しい反面ちょっと寂しいわ。もうお節介焼いたり出来ないんだもの。
舞浜歩
そっか…
秋月律子
それにスカート履かせたり、無駄毛処理させたりなんて事ももう出来ないし…
舞浜歩
まだそんな事させてたのかよ!?
秋月律子
失礼ね、20歳越えてからは1度も無いわ!
秋月律子
ふぃ~。いい式だったけどちょっと飲み足りないわね。歩、どっか寄らない?
舞浜歩
勘弁してよ、アタシ明日朝からレッスン指導入ってるんだから。
秋月律子
ああ、あのユニットの。人気アイドルのトレーナーだなんて、あなたも立派になったわよね~。
舞浜歩
そいつらをプロデュースしてるのは律子だろ。ほら帰るよ、律子も朝早いんだろ。
秋月律子
いいじゃない少しぐらい。お互いまだ独身で家に帰るのを寂しく思う時もあるでしょ?
舞浜歩
律子…
秋月律子
歩はないの、おかえりって出迎えてもらったり、複数でご飯食べたりしたくなったりとか。
舞浜歩
…いや、それいつもじゃない。何1人で住んでるみたいな事言ってんだよ。
秋月律子
あ、ばれた?でへへ、歩も鋭くなったわね~
舞浜歩
まだ酔ってんのかよ。ほら、帰るよ?
徳川まつり
…おかえりなさい。披露宴はどうでしたか?
舞浜歩
ただいま。とってもいい式だったよ、まつりも行ければ良かったよね。
徳川まつり
お仕事だから仕方ないのです。晩ご飯どうします?
秋月律子
ただいま~。まつり、お風呂わいてる?
舞浜歩
酔ってんだから風呂は止めとけって。ほら着替えて、部屋まで行ける?
徳川まつり
律子ちゃん、また酔っ払ってるのです?
舞浜歩
親しい人のめでたい席だといつもこうだよ、今日は特に酷いけど。
徳川まつり
うふふ。やっぱり涼さんに先越されたのが寂しいんでしょうね?
舞浜歩
どうなのかなあ、最近どうも酒飲んで騒ぎたいだけのような気もしてきたけど。
徳川まつり
きっと、歩ちゃんや私がいるから安心して飲んでるんですよ。信頼されてる証拠でしょうね?
舞浜歩
そういうもんかね、いつまでもこうして3人で暮らすってわけにもいかないだろうに。
徳川まつり
まあまあ。とりあえず今は楽しいのですよ、それでいいじゃない。ね?
舞浜歩
それは確かだけど。はあ。アタシら当分結婚出来そうもないな…
秋月律子
まつりー!「なんと孫六」久しぶりに読みたいわ、どこにあったっけ~?
(台詞数: 46)