七尾百合子
あの、律子さん
秋月律子
あらどうしたの?大掃除は終わった?
七尾百合子
年が変わる…って、どういうことだと思いますか?
秋月律子
はぁ?そりゃあ、年が変わるんでしょ?
七尾百合子
別に何が変わるわけでもない。ただ人間が勝手に決めた区切りが変わるだけですよね
秋月律子
まぁ…そうね…
七尾百合子
そんな、本質を見誤って、周りに流されて同じことをやるだけでいいんですか!?
七尾百合子
もっとより物事の深淵に触れ、表層に騙されない心が必要だと、そう思いませんか?
秋月律子
はぁ…
七尾百合子
慣例、確かに同じことを繰り返すのは悪くはないでしょう。しかしそれは停滞を生む
秋月律子
(うーん、今度はなんの影響を受けたんだろう…ラノベとかなのかしら?)
七尾百合子
停滞とはすなわち後退です、我々アイドルが、してはいけないこと…そうは思いませんか?
秋月律子
あー、この感覚思い出したわ…お向かいのあの子か…そういえば共演してたわね…
秋月律子
できるだけ共演はパスさせようかしら…
七尾百合子
律子さん、私は、そんな慣習から抜け出したいんです。常識にとらわれず…
秋月律子
ねえ百合子、大体言いたいことは分かったわ
七尾百合子
…!なら!
秋月律子
で、もう一度聞くけど…大掃除は終わったの?
七尾百合子
あー、えーその…そもそも年を区切る意味がないなら大掃除をする意味も…
秋月律子
大 掃 除 は 終 わ っ た の ?
七尾百合子
終わってません…
秋月律子
変なこと言ってないでやりなさい!
七尾百合子
はーい…
秋月律子
それと、百合子、さっき言ったこと…忘れてないわよね?
七尾百合子
…へ?
秋月律子
停滞は、後退…アイドルがやってはいけないこと、だっけ?
七尾百合子
あー…えー、それは…
秋月律子
ええ、素晴らしい心がけだわ。私も精一杯手伝ってあげる
七尾百合子
えーと、ぐ、具体的には…?
秋月律子
そうねぇ、分かりやすいところだとレッスンを増やして
七尾百合子
うげっ
秋月律子
そうね、苦手なダンスのレッスンを…そうね、海美あたりに頼んでおくわね
七尾百合子
えっ
秋月律子
あと、公演のセンターにもそろそろ挑戦してもらいたいわね。二月公演なんてどうかしら
七尾百合子
あのー…謝るので許してもらえ…
秋月律子
あら?許す?私は怒ってなんかいないわよ。協力してあげるだけよ?
七尾百合子
………わーい、ありがとうございます…
(台詞数: 37)