秋月律子
お帰りなさいあなた。お腹空いてるでしょ、支度来てるからご飯に…
秋月律子
ど、どうしたのよ急に。土下座なんて止めてってば、一体何よ?
秋月律子
ええっ?別れて欲しいって、どうして…他に好きな人が出来た?
秋月律子
はあ、いきなり何を言い出すかと思えば。よりにもよって…
秋月律子
その好きな人だけど、向こうにも旦那様がいるのよね?けっこうな大企業の役員さんの。
秋月律子
夫婦仲はまあ普通。浮気もDVも一切無し、一家の主としては申し分の無い人よ。
秋月律子
奥様の事は信じてたみたいよ、それだけに激怒してたわ、こんな裏切りはあんまりだって。
秋月律子
奥様のご実家、旦那さんの会社の取引先だそうね。ご両親青ざめてたわ、大変な事になるかもって。
秋月律子
おかげで私も土下座攻勢よ、ウチの亭主がとんでもない事をして申し訳ありませんってね。
秋月律子
でも一流企業の人は違うわ。「貴女も被害者でしょう、悪いのは妻です」って言ってくれてね。
秋月律子
安心して?あなたには慰謝料と接見禁止だけで勘弁してやるって。はい、念書も貰っておいたわ。
秋月律子
マイホーム購入の為の貯金が無くなったのは残念だけど、まあ病気で入院したとでも思えば…え?
秋月律子
いつの間にそんな事したのかって。ちょっと、何言ってるのよ。
秋月律子
私達、夫婦なのよ?隠し事は無しにしておくのが当たり前じゃない。
秋月律子
それにほら、愛する人の事は何でも知っておきたいし…ってやあねえ、何言わせるのよ、もう!
秋月律子
どうやって調べたかって、そりゃあ頼んだのよ。前職のコネはこういう時にこそ使わなくちゃね。
秋月律子
ああ、費用なら大丈夫よ?払った分とは別に向こうから慰謝料を頂いたの、それで相殺出来たから。
秋月律子
さ、それじゃぁご飯にしましょ…ってどうしたのあなた、そんなに青ざめて。大丈夫?
秋月律子
…ふふ、あなたのそういう顔、初めて見たけど悪くないわ、それはそれで素敵よ?
秋月律子
何だか惚れ直しちゃったかも…なーんてね、私はずうっとあなた一筋だから。さ、食べましょう?
(台詞数: 20)