もしも私が
BGM
FIND YOUR WIND!
脚本家
平沢ヒラリー
投稿日時
2016-06-22 22:04:05

脚本家コメント
麗花さんでシリアスを書こうという無謀な試み。何が無謀って私があまりシリアスをうまく書けないというのがね…

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北上麗花
おはようございます律子さん。今日も普通に頑張っていきましょうね!
秋月律子
おはようございます。そこに普通って絶対いらないですよね、まあ頑張りましょう。
野々原茜
麗花ちゃんは本当に普通ってのにこだわるね。なんか理由でもあるの?
北上麗花
…まあね。
野々原茜
お、何その反応。もしや謎に包まれた麗花ちゃんの過去に由来する何かがあるとか?これは是非…
秋月律子
こら茜、そういうのに首突っ込まない。言いたくない事ぐらい誰にでもあるわよ。
北上麗花
構いませんよ、大したことじゃないですから。
野々原茜
麗花ちゃんもこう言ってるしいいじゃん。で、で?
北上麗花
うんあのね、高校時代の元カレのお話なんだけど…
野々原茜
地雷踏んだぁぁ!?
秋月律子
ちょっとちょっと。大丈夫ですかそれ、とんでもない話なんじゃあ。
北上麗花
大丈夫ですよ、昔の話ですし。それに付き合ってたと言ってもちょびっとだけでしたから。
秋月律子
はあ…それで、その元カレが?
北上麗花
私が16歳の頃ですから、今の茜ちゃんより少し上ぐらいですね。で、その頃…
野々原茜
茜ちゃんは16歳だよ、どんぴしゃ同じ年齢!
秋月律子
つっこんでたらキリが無いわよ、それで?
北上麗花
同級生に気になる男の子がいたんです。何ていうか、絵に書いたような普通な人だったんですけど。
北上麗花
でまあ、思い切って告白なんかしちゃって。
野々原茜
おおう。麗花ちゃん、青春してたんだね〜。んでんで、どうなったの?
北上麗花
「オレみたいなので良ければ」って言ってもらえてね。その時はすっごく嬉しかったわ。
北上麗花
…でもね。私達の事、クラスにすぐ広まって。
秋月律子
同級生で付き合うなんてよくある話でしょう。何か問題でも?
北上麗花
何日かしてからクラスの人達が話してるの聞いちゃったんです。
北上麗花
「北上みたいな変人と付き合うなんて俺なら無理」「何日もつか賭けようぜ」って…
野々原茜
ちょっ、酷いじゃんそれ。許せないよ!
北上麗花
ありがとう。でも昔の話だよ、もう気にしてないから。
北上麗花
その人、それ聞いてすっごく怒ってね、オレは絶対別れないからって言ってくれたんだけど。
北上麗花
何だか申し訳なくなって。私がもっと普通の女の子だったらこんな事言われずに済んだのにって。
北上麗花
それで結局、私から別れよって言っちゃった。向こうは気にするなって言ってくれたけど。
野々原茜
麗花ちゃん…
北上麗花
いい人だったよ?ずっとごめんって謝ってくれた。オレがもっと特別な奴なら良かったのにって。
北上麗花
でも、私はそんな特別な人じゃなくて、ごく普通の彼が好きだったんだけどな…
秋月律子
…重過ぎません?高校生でしょう、そんなの気にせず付き合えば良かったのに。
野々原茜
律子さんの言う通り!麗花ちゃんらしくないよ、そういうのは!
北上麗花
そう?そっかあ、とするとやっぱり…
北上麗花
このお話はボツね。私、小説家の才能無いのかしら?
秋月律子
…は?
野々原茜
お、お話ぃ?
北上麗花
そんなに駄目だった?結構頑張って考えたんだけどね、私みたいなのを主人公にして…
野々原茜
麗花ちゃん、そこに直れぃ!
秋月律子
あほらし。真面目に聞いて損したわ…
北上麗花
うふふ、茜ちゃんゆで蛸みたいになってましたね。茜ちゃんじゃなくてタコねちゃんだったわ。
秋月律子
当たり前ですよ。次こんな真似したら私も怒りますからね。
秋月律子
あ、そう言えば麗花さんにファンレター来てましたよ、はいどうぞ。
北上麗花
お!ありがとうございます、どれどれ…
北上麗花
あ…ふふっ。
秋月律子
その人すごく熱心ですよね、いつもファンレターくれて。なんて書いてあったんです?
北上麗花
はい!自分はずっと普通に応援するから、これからも頑張ってくれって。
秋月律子
は?何ですかそれ。本当にそんな事書いてあったんですか?
北上麗花
ふふ。きっとこの人、すごく普通の人なんですよ。だから、こんな事書いたんでしょうね?

(台詞数: 50)