二階堂千鶴
よし、とりあえずはこんな所かしら。ふふ、こういうのがあるとやっぱ潤いがあっていいですわね。
秋月律子
お疲れ様です。千鶴さん、先に戻られてたんですね…え、その花は!?
二階堂千鶴
あらお疲れ様。ああ、これでしたらちょっと事務所で…
秋月律子
…誰の仕業なんです。
二階堂千鶴
はい?
秋月律子
贈ったのは誰なんです。いくら何でもこれは悪質すぎます、許せません!
二階堂千鶴
は?あの律子さん、一体何を?
秋月律子
亜美ですか、真美ですか。それとも美希や翼あたり?
二階堂千鶴
え、え、え?
秋月律子
申し訳ありません、私やプロデューサーの監督不行届のせいで千鶴さんにこんな真似を…
二階堂千鶴
あ、あの?
三浦あずさ
お疲れ様です、只今戻りました…え、その花!?
三浦あずさ
…千鶴ちゃん。
二階堂千鶴
あなたまで一体何ですの、真剣な顔して。
三浦あずさ
千鶴ちゃんは事務所の皆のお姉さんよ、それは認める。思いやりがあって、面倒見がよくて。
三浦あずさ
でもね?こういうのを貰って飾るのは駄目。千鶴ちゃんはあくまでも女の子なんだから。でしょ?
秋月律子
こんなの洒落になりませんよ、まったく。異性がやればセクハラですからね。
三浦あずさ
でもどう注意するか難しいですよね。本当に感謝のつもりで贈ったのかもしれませんし。
秋月律子
イタズラに決まってますよ、母の日によりにもよって千鶴さんにカーネーション贈るだなんて!
二階堂千鶴
…あのですね、お2人とも。
秋月律子
本当に申し訳ありませんでした、本人達には強く言って聞かせますので。
三浦あずさ
あんまり気を落とさないでね?私だって以前はネットに年増だのババアだの書かれたり…
二階堂千鶴
これはわたくしが母に贈る為に買ってきたのです、帰宅するまでここに置いてるだけですわ!
三浦あずさ
えっ!?…あ。
二階堂千鶴
あなた方が普段わたくしをどう見ているかよ~く分かりましたわ、なるほどなるほど。
三浦あずさ
あ、あ~…。い、嫌ですねえ律子さんたら。たまに変な事言うんですから。
秋月律子
あ、あずささんこそ冗談が過ぎますよ。同性じゃなきゃ完全にセクハラです、はは…。
二階堂千鶴
…
秋月律子
申し訳ありません…。
三浦あずさ
ごめんなさい。で、でもほら。普段それだけ千鶴ちゃんを頼りに思ってるってことで…
二階堂千鶴
なるほど。まるで母親のように思ってくださってると言うわけですわね、些か照れ臭いですわ。
秋月律子
い、嫌ですねえそんな母だなんて。私達は仲間じゃないですか…
二階堂千鶴
ちょうどよかったですわ、事務所の窓を掃除しようかと思ってましたの、汚れてますものね。
二階堂千鶴
せっかくの「母の日」なら、当然お手伝いいただけますわよね?
秋月律子
あ、いやその。私まだ今日の報告書を作成しないと…
二階堂千鶴
…
秋月律子
すみません、すぐやります…。
秋月律子
はあ。軽率すぎたわ、何の躊躇いもなくあんな事言うなんて。
三浦あずさ
まあでも仕方ないんじゃありませんか?千鶴ちゃんそういう子ですし。
秋月律子
あずささんもそれなりと思ってましたけど、千鶴さん時たまその上を行く人ですからね。
秋月律子
そもそもウチの成人組に年相応の人がいないのが悪いんですよ、変に幼かったり達観してたり…
三浦あずさ
(その歳で事務所の経営に関わってる律子さんも大概だと思いますけどね。)
二階堂千鶴
2人とも手が止まってますわよ、黙っておやりなさい?
秋月律子
はい、すみません…はあ。
二階堂千鶴
しっかりお掃除なさいな。真面目にやらないとおやつ抜きですからね?
三浦あずさ
あら、何かあるの?
二階堂千鶴
春香に教わったシフォンケーキを作って来ましたの。ティーも良いのがありますわ、お楽しみにね?
三浦あずさ
ですって。良かったですね律子さん、頑張りましょう?
秋月律子
ったく。はい、分かりましたよ…お母さん。
(台詞数: 49)