馬場このみ
新入社員?
秋月律子
はい。ウチも大きくなってきましたし、小鳥さん1人では大変だろうということで。
秋月律子
さいわい応募も結構あったそうですよ。とりあえず社長が面接するそうです。
秋月律子
というわけですから小鳥さん。新入社員の指導、よろしくお願いしますね?
音無小鳥
わ、私がやるんですか!?こういうのは律子さんかプロデューサーさんの方が…
秋月律子
だって、今回募集したのは事務員ですよ。となれば小鳥さんの管轄でしょう?
音無小鳥
それはそうですけど。私に務まるかしら…
馬場このみ
小鳥ちゃん、かなり不安みたいだけど。任せて大丈夫?
秋月律子
事務関係は私じゃ分からない部分も多いですし、仕方が無いですよ。
秋月律子
大丈夫ですよ、あれで小鳥さん、頼れる人でしょう?なんだかんだ言ってベテランなんですから。
音無小鳥
(こら、誰がベテランよ!そういう話は本人に聞こえないようにしてください!)
音無小鳥
(…後輩の指導、かあ。正直考えた事も無かったけど。当然そういう事も必要になるのよね。)
音無小鳥
(教える事、沢山あるなあ。書類作成の方法に発注のやり方に電話応対に。)
音無小鳥
(それからあれとあのやり方も。あ、あと大事なのは…)
音無小鳥
(ああもう!我ながらよくこの分量を1人でこなしてるわね、そりゃ人雇うはずだわ。)
音無小鳥
(っていけない!始めからあれこれ教えても駄目よね、最初はもっと簡単な所からじゃなきゃ。)
音無小鳥
(そうだわ、まずはお仕事の良い所を教えてあげないと。この仕事の良い所と言えば…)
音無小鳥
(言えば…)
音無小鳥
(周りは皆可愛くて綺麗なアイドルばかり。そんな中陽の当たらない事務仕事。)
音無小鳥
(女性ばかりで出会いも無いし、お仕事でそんな暇も無い…)
音無小鳥
(って駄目駄目!良い所を探すのよ、この仕事やってて良かったって思えた所と言えば…)
音無小鳥
(…やっぱり、アイドルの皆が笑顔でお仕事頑張ってるのを直に見られる事。)
音無小鳥
(ライブ成功の後なんてもう最高よね、皆感激してて。)
音無小鳥
(そうそう。ファンレターのチエックなんかも楽しいわ、色んな事書いてあって。)
音無小鳥
(誹謗中傷もあるけどそんなのは無視!皆がどれだけいい子か分からないのかしら、もう。)
音無小鳥
(そうやって皆が頑張って、少しずつでも確実に成長してる姿をすぐ近くで見られる。)
音無小鳥
(いいお仕事よね。まずは大変でもやりがいのあるお仕事だって、教えてあげて…)
音無小鳥
(…あたしって、恵まれてたんだ。最近忘れてたなあ。)
音無小鳥
(よし!新人さんと頑張ろう!また新しい気持ちでスタート!)
馬場このみ
(後日)中止になったあ!?
秋月律子
社長曰く「ティンと来る人がいなかった」とかで。今年は見送る事にした、と。
馬場このみ
人手不足だから雇うつもりだったんでしょ、それなのに現状維持っておかしくない?
秋月律子
仰る通りなんですが。とりあえず今すぐ必要という程でも無いだろうから、と。
馬場このみ
何考えてるんだか。小鳥ちゃん、あんなに張り切ってたのに。
音無小鳥
…
馬場このみ
あ、小鳥ちゃん。えっと、今回は残念だったけど。ずっとこのままってわけじゃないだろうし。
音無小鳥
平気ですよ。今回色々考えて、改めてよく分かりましたから。
秋月律子
あ、いやほら。いよいよとなれば社長だって必ず考慮するはずですから…
音無小鳥
違いますって。そんなんじゃないですよ、御心配なく。
秋月律子
はあ…?
音無小鳥
(あーあ、残念。人増えたら少しは楽出来るかなと思ってたんだけど。)
音無小鳥
(…でも、改めてよく分かったわ。私やっぱり、このお仕事が好きなんだって。)
音無小鳥
(だったら、後輩なんていなくても頑張らなきゃ。そうよね?)
馬場このみ
小鳥ちゃん、お手伝い欲しくなったらすぐ言ってよ?やれる事は手伝うから。
秋月律子
私もです。1人で抱え込まないで下さいね、私達は仲間なんですから。
音無小鳥
…ありがとうございます。その時は、よろしくお願いしますね?
秋月律子
はい。それじゃ外回り行ってきますから。事務所、頼みますよ?
音無小鳥
お気を付けて…あ、プロデューサーさん。お疲れ様です…ええ、結局増えないそうで。
音無小鳥
でもおかげでまた頑張ろうって気にはなれましたよ。え?どうしてって、だって…
音無小鳥
それが春なんですよ、そうでしょう?お互いまた、頑張りましょうね!
(台詞数: 50)