最後だとわかっていたなら #2
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脚本家
ちゃん@春の日
投稿日時
2014-09-28 21:24:42

脚本家コメント
誤字に気付かずあげてましたすみません

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秋月律子
P…俺が事務所にいてわかったことは、どうやら俺が死んでから一週間経っているということだった
秋月律子
P…そして事務所には次々に見覚えのある懐かしの顔ぶれがやってきては、仕事に向かっていった
天海春香
ねぇねぇ千早ちゃん、クッキー作ってきたんだけど、よかったら食べてね!?
如月千早
ええ頂くわ、春香、ありがとう
秋月律子
P「なあ、そのクッキー俺ももらっていいか?」
秋月律子
P…俺の呼び掛けには誰も反応さしなかった、千早はおいしそうにクッキーを食べている
秋月律子
P…流動的にアイドル達が入れ替わる事務所で彼女達はその時その時にいる仲間達と談笑していた
秋月律子
P…俺はそれを見てると温かい気持ちになって、たまに茶々を入れてみたりするが…
秋月律子
P…やはり誰も反応をすることはなかった
秋月律子
P…春香達の耳に息を吹きかけたり、身体を触ったりしても…冷静に考えたら事案なんだが…
秋月律子
P…やはり反応を示さなかった
秋月律子
美希「律子…さん、そろそろ時間なの」
秋月律子
そうね、それじゃいきましょうか
秋月律子
P…俺がいなくても律子がしっかりしているし、みんながみんなを支えあっているみたいようで
秋月律子
P…昔の彼女達とは違い、俺は逞しく成長かさている彼女達の姿を見せつけられている気がした
秋月律子
P「そうか…俺がいない間にこんなにも立派に…」
秋月律子
P…自分でも気付かない内に、俺の頬を大量の雫が滴っていた
秋月律子
彼女達の成長した姿を見るのはとても感慨深いのと同時に、俺は無しでももうやっていけると…
秋月律子
P…現実を暗に突きつけられているようだった
秋月律子
『あなたがいなくても彼女達は立派にアイドルを続ける』
秋月律子
P…さっきいわれた言葉が、頭の中で何度も何度も繰り返される
秋月律子
P「俺は、お前達をもっとさきのステージへ連れて行きたかった!輝きの向こう側の先へ!」
秋月律子
P…俺は気付いたら聞こえるはずもない思いを叫んで吐露していた
天海春香
!?、ねぇ、千早ちゃん…今?
如月千早
えっ?春香どうしたの?
天海春香
ううん、やっぱなんでもない、気のせいだと思うから、だから千早ちゃんは気にしないで
如月千早
春香…なにかあったなら教えてくれない、きっと話すだけでも楽になると思うから
天海春香
あのね、今…Pさんの声が聞こえた気がして…ポロポロ
秋月律子
P…春香はそう言うと崩れるように泣き出した
如月千早
春香…まだあまり経っていないから、誰だってすぐ側にいると思うのは当然だから…
如月千早
あのね、春香、私も優が亡くなった時、暫く優の声が聞こえた気がするの、幻影に悩んだりもした
如月千早
けど、時間が解決してくれるから、私みたいに塞ぎこまないで、私達は春香の側にいるから
天海春香
千早ちゃん!、私ね…Pさんにまた会いたい…話したいこと、したいこと…たくさんあるのに…!
秋月律子
P…春香はこの後暫く千早の胸で泣き続けた
秋月律子
P…二人の姿を見て、すぐ側にいるのに言葉をかけてやれない悔しさが沸き上がった
秋月律子
P…言葉は魔法だとたまに言う人がいるがその通りだとおもう
秋月律子
P…何故なら言葉という伝達方法を失った俺はまさしくこの世界で無力なのだから…
秋月律子
P…しばらくすると春香は泣き止んで千早に、今日の事は皆に内緒ねと言って笑顔に戻っていた
秋月律子
P…俺は、俺がいなくても支えあっている彼女達の姿をまだ見守っていたいと思ってしまった
秋月律子
P…それが突然いなくなった無力で無能なプロデューサーの俺にできる唯一の事なのだから…
秋月律子
P…しかしタイムリミットは着実に近づいていた…

(台詞数: 41)