所恵美
(学校が始まると同時にスタートした「モデルレッスン」は過酷そのものだった…)
所恵美
(自分の立場を考えないで安易にしてたけど…自分の欠点を考えれば、まぁ、当然のこと…)
所恵美
先生)はい!もう一度!
所恵美
先生)はい、ワン・
所恵美
先生)はい!ワン・トゥー・
所恵美
先生)はい!ワン・トゥー・スリー!
所恵美
先生)はい、恵美さん!顎が上がってますよ! 恵美)はいっ!
所恵美
先生)はい!ワン・
所恵美
先生)はい!ワン・トゥー・
所恵美
先生)はい!ワン・トゥー・スリー!
所恵美
先生)はい!背中が丸い!肩を引いて!胸を張る! 恵美)…はいっ!
所恵美
先生)はいっ!ワン…恵美さん! 恵美)はっ…はい。ぺたん_| ̄|○
所恵美
先生)お尻を締めて、お腹は前に出さないことよ? 恵美)はっ……はぁ…はぁ…
所恵美
先生)疲れたよね〜? 恵美)…はい、はぁ…
所恵美
先生)よし。少し早いけど、今日のレッスンはおしまいね? 恵美)えっ…でも、まだ…。
所恵美
先生)彼が来てるわよ? 恵美)えっ…///
所恵美
先生)私もちょうどこれから予定があったし…
所恵美
いっ…いえ、私は…///
所恵美
先生)いいのよ〜、私は別に構わないと思うわ〜♪ 恵美)なっ、何のことですかっ…///
高木社長
P)恵美さん、お疲れ様…もういいのかな?
所恵美
はっ、はい。先生が今日予定が入っているとかで切りのいい所でメニューが終わりましたし…///
高木社長
P)そうか、じゃあ丁度良かった。 恵美)はい?
高木社長
P)今日は君に紹介したい人が居てね…律子さん、こちらへ。
所恵美
(プロデューサーさんに呼ばれ入って来た女の人は…)
所恵美
(メガネを掛け、髪を引っ詰め気味にアップにしていて目付きがキツい印象…)
所恵美
はっ、初めまして…(私がその視線にたじろいでいると見かねた彼が助け船出してくれる。)
高木社長
P)律子くん…やっぱり、その髪とスーツは威圧感強いようだぞ?
秋月律子
いいんですよ、プロデューサー…これ位じゃないと同性ってだけで舐められてしまいますし。
所恵美
…えっ。ひょっとして、秋月律子さん…?
秋月律子
そうよ、やっぱり知ってたよね?
所恵美
当然です…テレビでしか観た事なかったけど…やっぱり綺麗…。
秋月律子
あはは…ありがと。でも私アイドル辞めて、彼と同じプロデューサーになるのよ。
所恵美
えっ…だってまだ…。
秋月律子
確かにまだまだ若いんだけど…そういう見え方もいいかなっ…ってね。
高木社長
P)まだ公にはしていないのだけど…見習いってことで今日は挨拶回りをしてたから、ついでにね。
秋月律子
律子)…プロデューサーさん…。 P)ん?
秋月律子
恵美さんにはどのようなプロデュースを?
高木社長
P)うん…芸能界の入門としてモデルから入って貰って…行く行くは……
秋月律子
………そうなんですね。ですが、何故モデルからの入門なのです?
高木社長
P)うん…彼女ちょっと猫背気味でね、容姿を意識させることから始めないと思ってね。
秋月律子
なるほど…カリカリ__φ(。。
高木社長
P)そんなメモることじゃあ…
秋月律子
いえいえ…カキカキ……φ(。。
所恵美
私は、アイドルとプロデューサーの対等とも取れるようなその会話を…
所恵美
会話が途切れるまでじっと眺めていた…。
高木社長
P)…君、漢字が多いな…。
秋月律子
プロデューサーさんが少ないだけですよ?
所恵美
うん…
所恵美
うん…私も漢字の勉強しよ…。
高木社長
P)こっ、これは読みやすくだなぁ……
(台詞数: 50)