二階堂千鶴
──朝──
二階堂千鶴
プロデューサー、今から外回りですのね?朝早くからご苦労様ですわ。
二階堂千鶴
早め早めの行動…いい心がけですわよ。…あら?
二階堂千鶴
…プロデューサー、少しお待ちになりなさい。むしろこっちに来なさい。
二階堂千鶴
ほら、ネクタイが曲がっていましてよ。直して差し上げますわ。
二階堂千鶴
まったく…早く行動するのもいいですけど、その前に自分のことをキチッとしてからにしなさいな。
二階堂千鶴
そんな身なりで挨拶に行かれては、わたくし達にまでよくない影響が出かねないですわよ。
二階堂千鶴
ああもうっ、寝癖までついてる…。貴方はわたくし達を売り出すための顔なのですわよ?
二階堂千鶴
…ほら、これでいい男になりましたわ。いってらっしゃい、プロデューサー♪
佐竹美奈子
──昼!──
佐竹美奈子
あ、お帰りなさいプロデューサーさん!外、寒くなかったですか?【ピトッ】
佐竹美奈子
わわっ!?プロデューサーさんの手冷たいですね…!
佐竹美奈子
プロデューサーさん、こっちでストーブ焚いてますから、早く温まって下さい。
佐竹美奈子
その間に、何か温かい物用意しちゃいますからね!
佐竹美奈子
…その目は何ですか?さすがに温まるためでも、香辛料たっぷりの麻婆豆腐とかは作らないですよ!
佐竹美奈子
大丈夫ですってば♪体の芯から温まるように中華スープにしておきますから。
佐竹美奈子
あ、小腹が空いたら言って下さいね?愛情たっぷりのご飯、作っちゃいますから!
秋月律子
──夜──
秋月律子
…………。【カタカタ】
秋月律子
よしっ!プロデューサー、私の担当分の資料、作り終わりましたよ。
秋月律子
…って、その山のような書類は何ですか。全員分の今年一年の活動レポート?
秋月律子
…50人を一人で担当したらそうなりますよね。だから私やこのみさんも手伝いしているんですが。
秋月律子
プロデューサー、何人分か資料貸して下さい。それも手伝います。
秋月律子
下手に遠慮する必要は無いですよ?というか、今さらですし。
秋月律子
……。【カタカタ】
秋月律子
そういえばプロデューサー、劇場の機材の注文票って書きましたか?
秋月律子
まだ!?んもう、明日までですよ!?ったく~!
秋月律子
もうっ…皆の資料もっとこっちに寄越してください!プロデューサーは、注文書が先です!
秋月律子
まったく…小鳥さんは休みだし、今日はお互い徹夜ですね。ほら、コーヒー淹れてきますから。
二階堂千鶴
──翌る日──
二階堂千鶴
…どうしましたの、プロデューサー。何だか何とも言えない、珍妙な顔をしていますわ。
秋月律子
営業先で『まるで嫁さんが三人いるみたい』ってからかわれた?
秋月律子
それはプロデューサーが不甲斐ないからですよ!
二階堂千鶴
…それ以前になぜそれを他人に話したんですの?ほら、美奈子も何か言ったらどうです?
佐竹美奈子
…プロデューサーさん。
佐竹美奈子
プロデューサーさんのお嫁って悪くないですね…。
二階堂千鶴
美奈子!?
(台詞数: 37)