二階堂千鶴
律子さん、お兄様が電話で無事見つかったと。すぐ連れて帰るそうですわ。
秋月律子
そうですか。毎回すみません、お手数かけまして。
二階堂千鶴
ま、お兄様も幾分下心ありきで動いてるのミエミエですし、いいんじゃありませんの。
秋月律子
全くもう。ちょっと目を離すとこれなんですから…
三浦あずさ
た、只今戻りました～
二階堂千鶴
お帰りなさいまし。お散歩は楽しかったですか?
秋月律子
もう!いい加減千鶴さんとこに御迷惑かけるのは止めにしてください!
三浦あずさ
も、申し訳ありません。今度こそ1人で帰ってこれると思ったんですけど。
秋月律子
この商店街、一本道のはずなんですが。どうしてこれで迷えるんですか?
二階堂千鶴
ま、あずさにその辺の道理を期待するだけ無理ではありませんの。
三浦あずさ
め、面目ないわあ…千鶴ちゃんもごめんなさいね、毎回お兄さんのお世話になっちゃって。
二階堂千鶴
構いませんけど、こう毎回でお兄様に変な期待持たせても知りませんわよ?
三浦あずさ
そうよね、いずれお詫びしなきゃいけないけど。お兄さん、何か欲しい物でもあるの?
二階堂千鶴
…ま、適当に見繕って下さいな。お兄様もお気の毒に。
秋月律子
すみません千鶴さん、ご馳走になった上にこんな遅くまで。それじゃあずささん、帰りますよ…
秋月律子
げ、もう終電無いじゃない!はあ、またタクシーか…
三浦あずさ
ご、ごめんなさい。タクシー代は出しますから。
二階堂千鶴
泊まっていかれてはどうですの?
秋月律子
いや、さすがにそれは。何も持ってきてませんし。
二階堂千鶴
心配御無用!寝具その他の類はバッチリ準備しておりますわ!
秋月律子
え?あ、歯ブラシに何やらかんやら…下着まであるんですか!?
二階堂千鶴
あずさが訪ねて来るという時点でこんな事もあろうかと準備しておりましたの。
三浦あずさ
嬉しいような恥ずかしいような…
秋月律子
はあ。ですがさすがにちょっと申し訳ないような。
二階堂千鶴
ここは事務所とは目と鼻の先ですもの。タクシーで帰って朝また来るよりずっと楽ですわよ?
三浦あずさ
たしかにそうねえ。明日は事務所で朝から打ち合わせとレッスンだし。
秋月律子
そうですね…じゃ、申し訳ないですけどお世話になりますか。
二階堂千鶴
どうぞどうぞ。
秋月律子
…ふう、さっぱりした。お風呂まで沸かしてもらわなくても良かったのに。
三浦あずさ
まあせっかくのご好意ですから…ふふ、何だか帰省したみたいな感じですね?
秋月律子
呑気な事言わないで下さいよ。よそ様の家に厄介になってるってのに。
三浦あずさ
それを言われるとどうも…
秋月律子
でもまあたしかにそんな気になりますよね。
二階堂千鶴
お風呂済みましたのね。では寝室はこちらをお使い下さいな。相部屋ですみませんけど。
秋月律子
ありがとうございます…お、布団ですね。
三浦あずさ
何だか久しぶりかも。ロケ先でも大体ホテルだし。
二階堂千鶴
あ。いやその…
秋月律子
ベッドもいいですけど、この方が落ち着けますよ。
三浦あずさ
畳の上で横になるのっていいわよね。千鶴ちゃん毎日これって羨ましいわ。
二階堂千鶴
そ、そうでしょう?まあ日本人なら当然畳ですわよね、おーっほっほ…ゲホゴホッ。
秋月律子
さて、明日も早いですし寝るとしますか。千鶴さん、おやすみなさい。
二階堂千鶴
どうぞごゆっくりなさいませ。それでは失礼致しますわ。
三浦あずさ
おやすみなさい。…ふふ、布団、ふかふかだわ、気持ちいい。あ、小豆枕。久しぶりに見たわね。
三浦あずさ
…修学旅行の枕投げとか思い出しません?
秋月律子
まさか今やるとか言わないですよね?
三浦あずさ
ち、違いますよ。そんなつもりじゃないですってば。おやすみなさい。
秋月律子
はい、おやすみなさい。本当、この布団ならぐっすり眠れそう。
三浦あずさ
…
三浦あずさ
律子さん、好きな人とかいます?
秋月律子
だから修学旅行じゃないですってば!
(台詞数: 50)