中谷育
律子さん、わたし夏休みの宿題がやり直しにされちゃったんだけどどうしよう……
大神環
たまきもだぞ……先生にこれじゃダメって怒られちゃって……
秋月律子
夏休みの宿題がやり直しって一体何があったのよ…プリントやドリルはちゃんとやったはずでしょ?
中谷育
うん、その辺りは大丈夫だったんだけど絵日記がダメだって……
大神環
うん、「嘘を書いちゃいけません」って言われたんだ……
秋月律子
嘘を書いたって……夏休み最後の日に慌てて全部の日を書いたとか?
大神環
違うぞ?たまき遅くても次の日には絵日記書いてたもん……
中谷育
うん、わたしと環ちゃんで確認し合ってたからまちがいないよ?
秋月律子
後から書いたでも無いのに嘘と思われた……?何を書いたか見せてくれる?
大神環
うん、これがたまきの分でこっちが いくの分だよ……
秋月律子
どれどれ、絵も文も手抜きしてる様には見えないけど……
大神環
『7月24日 はれ 今日はタイムマシンに乗って恐竜の時代に行きました』
大神環
『恐竜の時代(正確にはジュラ紀なんだって)の虫はとっても大きくてすごかったです』
大神環
『自由研究のために虫を一匹持って帰ろうとしたらりつこに怒られました』
大神環
『せいたいけいが変わるとかどうとかで現代には持って帰れないらしいです、残念』
中谷育
『8月7日 曇り 今日はアイドルのお仕事でホテルで肝試しをしました』
中谷育
『その肝試しでは、なんとジュリアさんが本物の幽霊にとりつかれちゃいました』
中谷育
『その幽霊さんはわたしを見ると生きていればあなたみたいな子供がいたかもしれないと言って…』
中谷育
『色々な歌を教えてくれました、後で社長に聞いたら30年くらい前の曲だったそうです』
中谷育
『幽霊は怖い物だと思ってたけど、良い幽霊もいるんだと思いました。』
大神環
『8月24日 晴れ 今日はアイドルのお仕事で忍者ドラマの撮影をしました。』
大神環
『撮影ではあかねがいきなり五人に分身してすごかったです。』
大神環
『たまきも分身のやり方を教えてもらったけど二人にしか分身できませんでした。』
大神環
『大人になったらもっとたくさん分身できるのかな?早く大人になりたいです。』
秋月律子
た、確かに嘘は書いて無いわね……嘘は書いて無いけど……
大神環
でしょ?それなのに先生、想像力豊かなのは良いけど嘘を書いちゃいけませんなんて言ってさ……
中谷育
書ける事が無くてもそれをありのままに書けば良いって言われても、事実を書いてるだけなのに…
秋月律子
ま、まあ普通はこれを事実だとは思わないわよね……
秋月律子
どうしよう、直接出向いて証人になっても私がおかしい人だと思われるだけだろうし……
秋月律子
それじゃあ、私が監修するから現実的に見える程度に書き換える?それならOKでしょ?
中谷育
やだっ!それをしたらわたしが嘘つきになっちゃうもん!
大神環
ももこはそうした方が良いって言ってたけど、やっぱり嘘は書きたくないぞ……
秋月律子
す、素直なのは良い事よね……さてどうするか……
(台詞数: 33)