秋月律子
聞いたわよ美奈子、静香や志保あたりに随分色々無茶な要求されたそうね?
佐竹美奈子
あ。いやその、そんな大したことでは。
秋月律子
全く、事務所の仲間に何やらせてるんだか。あの2人にはキツく言っておいたわ。
佐竹美奈子
そんないいですよ、私が好きでやってる事でもありますし…
秋月律子
何言ってるの、好きな物くらい自分達で作らせなさい。そんな我儘許しちゃダメ。
秋月律子
本人の為にもならないわ。それにあなたの本業はアイドルであって料理人じゃないのよ。でしょ?
佐竹美奈子
そうですね、気をつけます。アイドルのお仕事も頑張らなきゃいけませんしね。
秋月律子
そういう事。あ、それと私にはピザトーストにカフェオレをお願い。甘さ控えめにね?
佐竹美奈子
…
最上静香
はあ。律子さんのお説教はこたえたわ。たしかに私、美奈子さんに甘えすぎてたかもね。
最上静香
そうね、うどんはやっぱり自分で作るのが一番だわ。そうと決まれば早速…
最上静香
…うーん。悪くはないけど美奈子さんのに比べたらいまいちね。何が違うのかしら。
最上静香
ここは一つ、じっくり考えてみるべきよね。私と美奈子さん、どこが違うのかしら…
最上静香
…そうだわ!
佐竹美奈子
(翌日)さて、と。今日の予定はレッスンだね、まずは事務所に寄って…
最上静香
いらっしゃいませ。「めん処最上」へようこそ。
佐竹美奈子
静香ちゃん、何やってんの!?てか、事務所の内装何これ!?
最上静香
美奈子さん。私、気付いたんですよ。
佐竹美奈子
何に?
最上静香
美奈子さんのうどんがあんなに美味しいのって、つまりは人に食べさせてるからですよね?
最上静香
私はどうしても味の好みが独りよがりになってしまうんですよ。
最上静香
それで皆に食べてもらいながら、うどんの修行をしようかな、と。
佐竹美奈子
分からなくはないけどさ、何も事務所を改装までしなくたって…
最上静香
どうせやるなら徹底しないと。私には時間がないんです。最短距離でうどんを極めなきゃ…
佐竹美奈子
(アイドルのお仕事はいいのかなあ?)
秋月律子
おはようござ…って何よこれ!?
佐竹美奈子
あちゃあ。これはまずいんじゃ…
最上静香
いらっしゃいませ。
秋月律子
いや、いらっしゃいませって。どういうつもりよ?
最上静香
私には時間がないんです!
佐竹美奈子
略しすぎ!
秋月律子
…なるほど。つまり、最短距離でうどんを修行したい為に形から入った、ってとこかしら?
佐竹美奈子
理解した!?
秋月律子
けど静香、本当にうどんだけでやっていけるの?
最上静香
今はまだうどんだけですがいずれ千鶴さんや美希さんに教わってサイドメニューも増やそうかと。
秋月律子
ふむ、なるほどね。アイドル達の食堂としてならこれはこれでありかもだわ。
佐竹美奈子
いや律子さん、それ昨日私に言った事とまるっきり逆じゃあ…
秋月律子
静香、一つだけ忠告しておくわ。
最上静香
なんでしょう?
秋月律子
料金は内税方式にしなさい。お釣りが細かいと、揃えるの大変よ?
最上静香
肝に銘じます。
佐竹美奈子
わけがわからないよ…
(台詞数: 42)