秋月律子
……よし!この地を我らが765の象徴拠点にするわよ!初めて宇宙進出した芸能事務所ね。
宮尾美也
みなさん、こんばんは〜。カメ美弥さんですよ〜。私も、律子さんと月に来ちゃいました〜。
宮尾美也
ちなみに、何で『カメ美弥』なのかと言うと、色んなものが入ったリュックを背負ってるからで〜。
秋月律子
……まあ、心の目で見てください、リュックを背負った美也の姿は。
宮尾美也
あ、ちなみにちゃんと宇宙服も着てます〜。ゴワゴワして、ちょっと楽しいんですよ〜。
秋月律子
それじゃあ美也、あとは月の石とかを採取して、地球に通信を入れて帰るわよ。
宮尾美也
ええ〜、もう帰るんですか?せっかくですから、一泊くらいしていきませんか?
秋月律子
あのねえ……酸素ボンベが切れたら、私たちそれで終わりなのよ。そんな悠長なこと無理だから。
宮尾美也
じゃあせめて、ピクニックしましょう〜。リュックの中にご飯も有りますし〜。
秋月律子
宇宙服が脱げないのに、食べられるわけないでしょ!
宮尾美也
むー。律子さんはロマンが足りてませんよ。宇宙飛行士さんは、夢を与えないといけないです〜。
宮尾美也
通信ならどこでしてもいいですよね〜。じゃあ、あっちのお山に登りませんか?
秋月律子
……まあ、それくらいの「遊び」があってもいいかもね。スケジュールをかなり前倒しできてるし。
宮尾美也
うーさーぎ追〜いし、かーのー山〜。
秋月律子
ふふっ。月に見えるウサギなら、怪獣サイズになっちゃうけどね。
宮尾美也
それは失礼ですよ〜。こんな可愛いウサギさんなのに〜。
佐竹美奈子
……
秋月律子
……
秋月律子
……地球との通信中じゃなくて良かったわ。科学の常識を飛び越えすぎてるし……
宮尾美也
カメ美弥さんが、ウサギさんに出会っちゃいました〜。こんばんは〜。
佐竹美奈子
こんばんは。地球からの長旅、お疲れ様です。大したものは無いですけど、どうぞごゆっくり。
秋月律子
……ってちょっと。なんでほぼ真空なのに、無線も遣わず会話できてるの?言葉も分かるの?
佐竹美奈子
地球の科学技術より、現状では私たちの技術の方が進んでいるようです。
宮尾美也
おー、賢いウサギさんですね〜。地球のみんなにご紹介しないと〜。
秋月律子
ち、ちょっとタンマ!そんなことしたら、地球が大混乱するから!これは秘密にするわよ。
宮尾美也
それじゃあ、今日の出会いは三人の秘密ですね〜。それはそれで、ロマンが有ると思います〜。
秋月律子
……ピンチに動じないからってバディを組んだけど……ペースを崩さない美也に救われてるわ。
宮尾美也
それにしても残念ですね〜。リュックにサンドイッチとか紅茶とか、ピクニックの準備が有るのに、
宮尾美也
せっかくお友達になれても、食べることができないそうなんです〜。宇宙服抜いじゃダメですか?
秋月律子
ダーメーでーす!脱いだら最後、地球に帰れなくなるんだから!
佐竹美奈子
あの、差し出がましいようですが……このエリアなら、宇宙服無しでも大丈夫ですよ?
佐竹美奈子
有害光線は山陰なら遮られますし。呼吸や温度の点でも問題はないかと。
宮尾美也
本当です〜。排気ガスの臭いも草の香りもしない空気って、新鮮な感覚ですね〜。
秋月律子
ってコラ、なんでナチュラルにヘルメット脱いでるのよ……
秋月律子
……でも実際、人間が生存できる空間が構築できてるみたいね。これも月の科学技術の賜物?
佐竹美奈子
あ、いえ。実はこれには秘密が有りまして……
佐竹美奈子
『ウサ竹美奈子?昼食はまだでしょうか?……お団子はもう、食べ尽くしてしまいましたが。』
秋月律子
……誰か別の人がいるの?ウサ竹美奈子ってのは貴女のことでしょうけど。
佐竹美奈子
……貴音姫です。姫君は食に貪欲で、私達が絶やすことなく食事を用意しておりまして……
宮尾美也
なるほど〜!月はいま、『食う気』に満ち満ちているわけですね〜。
秋月律子
……アホくさ。
宮尾美也
それでは貴音姫様も一緒に、サンドイッチを食べましょう。世界一遠出したピクニックですよ〜。
(台詞数: 42)