天海春香
はいみんな~?春香さん特製シュークリームですよ~
天海春香
はいみんな~?春香さん特製シュークリームですよ~って
天海春香
はいみんな~?春香さん特製シュークリームですよ~って、きゃあ!
宮尾美也
その瞬間
宮尾美也
視力の良い私には、周りで起きたことが全てスローモーションのように見えました。
宮尾美也
何も無い所で躓いた春香さんは、テーブルで談笑していた私達にお盆を投げ出してしまいました。
宮尾美也
春香さんの短い叫び声に気付いた皆は、各々素早い反応を見せました。
宮尾美也
杏奈ちゃんは手に持っていた携帯ゲーム機を守る為に、春香さんとは反対側に体を捻りました。
宮尾美也
百合子ちゃんも、テーブルに置いてあった本が汚れないよう、速やかに自分の方へ引き寄せました。
宮尾美也
可奈ちゃんは、シュークリームが床に落ちないように受け止めようとヌルヌルと動き…
宮尾美也
右手に1個、左手に1個、口で2個を空中で見事にキャッチしました。
宮尾美也
志保ちゃんは可奈ちゃんの口を拭いてあげる為にハンカチを用意していました。
宮尾美也
可憐ちゃんは、つまずいた春香さんを抱きとめようと慌てて一歩踏み出しましたが…
宮尾美也
逆側から春香さんを抱きとめようとしてた朋花ちゃんと目が合い、一瞬火花を散らせました。
宮尾美也
お互いに何かを感じたようで、二人共そこで足が止まってしまいました。
宮尾美也
さて、可奈ちゃんが4個キャッチしてくれましたが残り4個が私目掛けて飛んできています。
宮尾美也
しかも周りで手が空いているのはどうやら私だけのようです。
宮尾美也
私1人で4個受け止めるは難しいので、仕方なく片手で1個ずつ受け止める事にしました。
宮尾美也
私は右手で1個、左手で1個シュークリームをキャッチしました。
宮尾美也
もったいないですが、後の2つは諦めるしかないしょう。
宮尾美也
と思った瞬間、私の背後から手が2本伸びて残りの2個をキャッチしました。
宮尾美也
その手がプロデューサーさんのだということは振り返らなくてもスーツの袖で分かりました。
宮尾美也
プロデューサーさんは私がピンチの時はいつでも駆けつけてくれるんですよね。ふふ♪
宮尾美也
そうして全てのシュークリームを無事に受け止めきれた事に心から安心した私は……
宮尾美也
ひときわ高く投げ上げられていたアルミのお盆を脳天に受けて、事務所に快音を響き渡らせました。
(台詞数: 25)