秋月律子
――えっと、今日はたしかレッスンがあったわね。それから……
秋月律子
まぁいいわ、あとで確認しよ。あ、事務所の鍵はっと…(カチャ)
秋月律子
(ガチャガチャ) あれ?もしかして開いてた?私より先に誰か来てたのかしら?
秋月律子
(ガチャ)おはようございまーす。
エミリー
……………。
秋月律子
エミリーじゃない。こんな朝早くからどうしたの?
エミリー
……律子さん、お話があります。
秋月律子
ごめんエミリー、先に今日の予定だけ確認していいかしら?
エミリー
大事なお話なんです。
秋月律子
……わかったわ。
秋月律子
――それで、大事な話って何かしら?
エミリー
……
エミリー
……律子さん、私……
エミリー
……律子さん、私……祖国に戻らなければ行けなくなりました。
秋月律子
……えっ?
エミリー
……………。
秋月律子
……ま、また冗談ばっかり!エミリーもたまにはそういうこと言うのね!
エミリー
……………。
秋月律子
……本当なの?
エミリー
…………。
秋月律子
そ、そんな……!
横山奈緒
(ガチャ)おはようございまーっす!
横山奈緒
今日は朝からいっぱい食べてきたからきたから、めっちゃ元気やでー!
秋月律子
あ、奈緒!え、エミリーが……エミリーがぁ!(奈緒ゆっさゆっさ)
横山奈緒
ななななんや!落ち着きぃや律子!エミリーがどうしたん!?
エミリー
奈緒さん、私……祖国に帰ることになりました……。
横山奈緒
!?……そうかぁ、それは寂しくなるなぁ。
秋月律子
なんで奈緒はそんなに落ち着いてられるのよ!
横山奈緒
律子、エミリーにもきっと事情があるんや……。最後まで話聞いてみようや……。
秋月律子
ぐすっ……え、ええ……。
秋月律子
エミリー、理由を聞かせてちょうだい。
エミリー
すいませんが、詳しい事情はお話することができません。
エミリー
だって、この話は全部冗談ですから。
秋月律子
冗談ってそんな……
秋月律子
冗談ってそんな……はっ?
横山奈緒
やっぱりな~。
秋月律子
やっぱりって、奈緒は気づいてたの……?
横山奈緒
律子、カレンダー見てみぃ。
エミリー
律子さん、今日は4月1日、『四月馬鹿』の日ですよ?
秋月律子
4月1日……エイプリルフール……。
横山奈緒
まぁそういうことやね。
エミリー
よく気づかれましたね奈緒さん。
横山奈緒
ほんまのこと言うと一瞬騙されかけたけど、すぐにピーンときたんやわ!
横山奈緒
まぁでも、律子の方はすっかり騙されたみたいやね。
秋月律子
……………(ポカーン)
横山奈緒
エミリー、律子があっけに取られてる今のうちに逃げるで!(ぐいっ)
エミリー
ど、どうしてですか?
横山奈緒
騙す相手が悪すぎや!
秋月律子
……はっ!こ、こらー!二人とも待ちなさーーーい!!!
エミリー
Oh……HANNYA……。
(台詞数: 50)