たまきと、りゅう (その四)
BGM
恋愛ロードランナー
脚本家
Kozzy
投稿日時
2015-02-01 23:14:52

脚本家コメント
絵本シアター「たまきと、りゅう」シーン4です。
途中から見る方は、最初から見てもらえると嬉しいです♪
 空高くのぼった2匹の龍。そこで律子母さんは、何をするのでしょうか?
―――――――――
次回でラストになります。もう少しお付き合いください。 m(_ _)m

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高坂海美
『親子の龍は高い高い空の上に出ると、輪を描いて白い山なみの上を回りはじめました。』
高坂海美
『いっしょにくっついてきた黒雲が、龍たちの周りで渦をまきます。』
高坂海美
『見下ろすと、となり山の白い雪の中に、朝に見かけた龍の形の地面が見えました。』
高坂海美
ピィ~?
大神環
高いから怖くないかって?
大神環
そんなことないぞ!遠いとこまで見えて、すごく楽しいぞ!
高坂海美
ピィー♪
秋月律子
さぁ、雨が降るよ!
秋月律子
龍が、春一番の雨を降らせるよ!
高坂海美
『空を飛ぶ龍の頭の上で、律子母さんが言いました。』
秋月律子
響「ドン ゴロン ゴロン! ドドン ゴロン!」
高坂海美
『空の上で龍が吼えます。』
高坂海美
『すると黒い雲から、山にめがけて ざんざか、雨が降り出しました。』
秋月律子
起きろー!大地よ起きろー!目を覚ませぇ!
高坂海美
『律子母さんの叫びに応えるかのように、雨が雪を解かしていきます。』
高坂海美
『雪解け水が、山をかけくだります。』
大神環
わぁ……
高坂海美
『龍の子の背中から身を乗り出した環は、息をのみました。』
大神環
母さん!りゅうがいる!あそこにも、長い長い りゅうがいるぞ!
高坂海美
『山々からかけくだった雪解け水が集まって、いつもは小さな谷川が、』
高坂海美
『龍のように、荒々しく身をくねらせています。』
秋月律子
響「ドン ゴロン ゴロン! ドドン ゴロン!」
大神環
おきろー!おきろー!目を覚ませー!
高坂海美
ビーッ!ピーッ!
高坂海美
『谷底の龍に向かって、環も龍の子も大声で叫びました。』
秋月律子
…………
秋月律子
『やがて雨は止みました。』
大神環
真っ白だった山の雪が、ほとんどとけてるぞ!
秋月律子
『黒い雲の消え去った山の上の空は、もう春の色にかすんでいます。』
秋月律子
みんなお疲れ様。さぁ、帰りましょう。
秋月律子
『律子母さんがそう言うと、親子の龍は空を下り、雪解けの山に降りていきました。』
大神環
『その伍に続く!』

(台詞数: 32)