たまきと、りゅう (その壱)
BGM
TOWN_RMX
脚本家
Kozzy
投稿日時
2015-01-28 21:57:02

脚本家コメント
原作:「まゆ と りゅう」
富安 陽子 作
 絵本シアター第9弾、そしてたまきシリーズ3作目となります。
今回もやまんば娘、環に頑張ってもらいます!
全5シーンを予定しております。
 まだ雪景色の北のお山の朝。
律子母さんに呼ばれて外に出た環は、あるものを見てビックリします。
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 今回のタイトルで、誰が出るか予想しやすいですねw

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秋月律子
『むかしむかし、北のお山の3本杉の下に小さな家がありました。』
秋月律子
『そこには山姥の律子と、ひとり娘のわんぱく盛りの環が住んでおりました。』
秋月律子
『ある冷たい春の朝。環が目を覚ますと、表で律子母さんが呼んでいました。』
秋月律子
環、となり山を見てごらん。
秋月律子
春の龍が出てきたよ。
大神環
りゅう!どこにどこに!?
秋月律子
『環は布団からはね起きて、戸口に駆け寄りました。』
大神環
うわあ!雪がとけてるぞ!
秋月律子
『となり山を見上げて、環は目を丸くしました。』
秋月律子
『昨日まで雪で真っ白だった山のてっぺんに、ひとすじ黒い地面が顔を覗かせていました。』
秋月律子
『雪の間に細長く伸びる地面は、まるで生まれたての小さな龍のようでした。』
秋月律子
環、今日はお客様がやってくるわよ。
秋月律子
となり山のてっぺんに、春の龍が出てくると、毎年 必ずお客様がやってくるのよ。
大神環
おきゃくさん!どんな人なんだ!?
秋月律子
それは、来てのお楽しみ!さっ、顔を洗ってきなさい。
大神環
わかったぞ!くふふっ♪楽しみだな!
秋月律子
『嬉しくなった環は、近くの小川でじゃぶじゃぶ顔を洗いました。』
大神環
ひゃ~、冷たい!雪がとけた水で顔を洗うのは、さすがに冷たいぞ!
大神環
…………
大神環
(お客さんが来るんだから、恥ずかしくないようにしなきゃ。)
秋月律子
『そう思い、環は小さなクシで ごしごし髪をとかし、』
秋月律子
『いつもよりちょっぴりおめかしをしました。』
大神環
『その弐に続く!』

(台詞数: 23)