矢吹可奈
足りないかな～、イマイチかな～、まだそんな時じゃないのかな……
天海春香
おはよ!可奈ちゃん。机に向かってるなんて珍しいね。
矢吹可奈
あ、春香さん。おはようございます。ちょっと書き物をしてて……
如月千早
春香。矢吹さんは夏休みの宿題をしてるんじゃないの?邪魔しちゃ駄目よ。
天海春香
あ、そうだったの?ゴメンね。よかったら、私が分かることは教えてあげようか。
如月千早
春香、それは甘やかし過ぎよ。
矢吹可奈
あの～、すみません。宿題をしていたんじゃないんです。
矢吹可奈
いや、宿題もしなくちゃいけないんですけど……今は別のことを。
天海春香
じゃあ、何書いてるの?……1から10まで番号が並んでるね。野球のチーム考えてるとか?
如月千早
春香、野球は9人でするでしょ?きっとサッカーよ。
矢吹可奈
あの、野球やサッカーのメンバー決めではないんです。どっちにしても人数違いますし。
矢吹可奈
今日は、私の誕生日なので、「もしバースデーCDを出すなら」どんな構成にしようか考えてて……
如月千早
へえ。矢吹さんがどんな曲を選ぶのか、興味深いわ。
矢吹可奈
いや、それがですね。いきなり挫折しそうなんです。
矢吹可奈
なにぶん、レッスン受けたことがある曲が多くなくて……アルバム一枚分も無いかなって。
天海春香
ええと、「オリジナル声になって」と、ユニット曲の「GoodーSleep,Baby?」と……
如月千早
あとは全員でレッスンした、「Thank You!」と「Welcome!!」ね。
矢吹可奈
はい!どの歌も入れたいです!
矢吹可奈
でも、それ以外の歌が無くて……トークパートやクラリネット演奏を入れるしかないかも。
如月千早
それじゃあ、カバー曲を入れるのはどうかしら。私の歌、歌ってみたら?
矢吹可奈
いいんですか、憧れの千早さんの歌なんて……
矢吹可奈
いいんですか、憧れの千早さんの歌なんて……でも、ソレってもしかしなくても……
如月千早
「Snow White」よ。矢吹さんは声量が有るから、映えると思うわ。
矢吹可奈
あの……私にはあの歌の世界というか、空気感を作れる自信が無いです。
天海春香
じゃあ、私の曲はどうかな。ちょうど今、自主練用のデモテープ持ってるから、聴いてみる?
矢吹可奈
「キラメキ進行形」ですね!それなら私、元気パワーで歌えるかも。
矢吹可奈
……想像以上に、テンポが速いです。……え、これって裏のパートも春香さんが歌ってるんだ……
天海春香
もらったばかりの頃は、キチンと譜割りやテンポを合わせられなかったっけ、エヘヘ。
矢吹可奈
(こんな難しい歌なのに、あんなに軽やかに感情豊かに歌ってるんだ、春香さん……)
矢吹可奈
あの、すごくいい歌なんですけど……ちょっと大変そうかなって……
如月千早
矢吹さん、もしもの話を考えてるだけなんだから、そんな真剣に悩まなくてもいいのよ。
天海春香
あ、もうレッスンの時間だ。じゃあ、また後でね、可奈ちゃん。
矢吹可奈
はい、お疲れ様です。それと、ありがとうございます。歌を使ってもいいって言ってもらえて……
矢吹可奈
……
矢吹可奈
やっぱり、アイドル活動も始めたばかり、音痴も治りきってないのに、ソロCDなんて夢かなあ。
矢吹可奈
私が今一番欲しいものは、やっぱり自分のための歌かなあ。
矢吹可奈
……ハレ?プロデューサーさん、いつの間に私の前に?
矢吹可奈
え、誕生日プレゼントですか?いったい何ですか……
(台詞数: 38)