秋月律子
あ、ステージお疲れ様。奈緒。
横山奈緒
お疲れ様です。いやー、今日もいい感じでしたわ。
横山奈緒
……って、百合子。また本読んどるんか。隙有らば読書しとるんちゃうか?
七尾百合子
もう……今は律子さんが書類まとめていらっしゃるから、お邪魔しないためにですよ。
秋月律子
そうよ奈緒。百合子は案外、みんなと喋っているわよ。
秋月律子
おしゃべりマシンガンみたいな、アンタに比べたら大したことはないけど。
横山奈緒
マシンガンって、また微妙に古い言い回しを……
秋月律子
うるさいわよ。
秋月律子
まあでも、百合子も劇場に来て日が浅い頃は、みんなと目も合わせず本ばかり見てたかしら。
七尾百合子
律子さんまで。確かに、否定できないですけど。
七尾百合子
でも今は、みんなと話すことが、楽しくて嬉しくて仕方ないんです。
七尾百合子
本と違って、反応が直にあるし、学校と違って色んな世代の人がいますから。
横山奈緒
それ、当たり前のことやけどなあ。
七尾百合子
ツッコミ、ありがとうございます。
七尾百合子
……私、劇場に来てアイドルをはじめて、本当に良かったとおもっているんです。
七尾百合子
綺麗な衣装を着ることができて。私のための歌を創ってもらって。沢山の仲間ができて。
七尾百合子
空想に耽りがちなところまで、否定されるどころか、お柴居に活かしてもらって……
七尾百合子
プロデューサーさんには、感謝してもしきれないです。
秋月律子
ふふっ。そこまで言ってもらえたら、プロデューサー喜ぶわよ。
秋月律子
言うなれば、百合子にとってプロデューサーは……
秋月律子
さながら、ジャービス・ペンデルトン、ってところね。
七尾百合子
え……
七尾百合子
そ、それって、もしかして……
七尾百合子
プロデューサーさん、私と結婚してくれる、ってことですか!
秋月律子
……ははは……妙なスイッチを入れちゃったみたいね。
横山奈緒
(何や何や、最後のくだり、意味がわからんかったで。)
横山奈緒
(意味はわからんかったけど、この子もこんな子かい。こっちは美奈子ひとりでも持て余すのに)
(台詞数: 27)