秋月律子
バレンタインイベント、お疲れ様…余りのチョコは、そこに置いておいて
北沢志保
もう、全部渡しきってしまいましたから余りは、ないですよ…
高坂海美
うん!カゴの中は、この通りです。……そういえば、しほりん、ファンから言われたけど
高坂海美
…私さ、そんなにIー1クラブって所のアイドルに似ていた?
北沢志保
ああ、言われてましたね。まぎらわしいですよね……
北沢志保
私も同じ「志保」って名前のアイドルもいるみたいですし、ややこしいなぁ
秋月律子
ああ…Iー 1クラブね。危なっかしいユニットね
高坂海美
東北に劇場展開してましたし勢力拡大していますからね
北沢志保
私は誰が相手でも引く気、ありませんよ。ライバルとして来れば尚の事
秋月律子
志保…私が危なっかしいって言ったのは765プロにとって驚異になるからじゃないの
高坂海美
どういう事ですか?
秋月律子
あそこのやり方は、いつか、破錠する可能性があるって意味
秋月律子
確か、辞めた娘から、話を聞いた事あるわ。
秋月律子
失敗して、すぐに辞めさせられる。口出しも論外…
秋月律子
心ない記者から、良く比較されるわね。シアター組で、人数も増えたし
北沢志保
ナンセンスな比較ですね…間違えても、ちゃんと糧にして練習してますよ
秋月律子
そうね…違うわ。失敗して何を学習するか…それが、大事なの。遠回りであっても
秋月律子
ねぇ、失敗をしない事と失敗を恐れない事の違いってわかる?
高坂海美
……臨機応変に策があるかって事ですか?
秋月律子
それは、どちからといえばプロデューサーの仕事ね
秋月律子
ライブって生き物みたいな感じなのよ。万が一の事だってあるわ
秋月律子
完璧主義であるほど、間違いが起きた場合、テンション管理に時間が掛かるものなの
秋月律子
だから、ミスした場合の対応が早く処理できる人間の方が優れてるってわかるでしょ?
北沢志保
それに会場が、大きくなればその分だけ、プレッシャーが重くなりますよね
北沢志保
私がみたステージは、なんと言うか…想像を越えていた。
秋月律子
今を維持する人も、辞める人もそれを知らずにいる人もいるわ
秋月律子
アイドルの仕事が、上手い踊りや歌を見せるだけじゃないものね
高坂海美
ファンに元気や暖かさを、伝える存在…ですか?
秋月律子
…きっと、そうあるべきね。歌とダンスをこなせれば、誰でもいい訳じゃないの
秋月律子
Iー1クラブの発想じゃ、アイドルもファンも気の毒な話よ…
秋月律子
・・・
高坂海美
あの、律子さん…こっち向いてください
秋月律子
な~に、…~ッグぅ。
高坂海美
実は、胸ポケットにチョコが余って、いたので律子さんに提供します!
高坂海美
疲れて、考えている時は、甘いものが、一番です。
秋月律子
だからって、いきなり人の口にチョコを積めるなんて、いい度胸してるじゃない
秋月律子
だけど、…少し嬉しかった。
高坂海美
ほら、しほりんの分もあるよ。はい、あーん
北沢志保
結構です。ちゃんと自分で食べますから!
秋月律子
(もし、アイドルに力があるとしたら)
秋月律子
(その胸ポケットに入ったチョコを届けるような存在なのかもしれないわね)
秋月律子
ほらぁ!いつまでもそんなことしてないで、早く着替えてきなさい!
高坂海美
はーい、それじゃあ、しほりん行くよ
北沢志保
まったく…わかりました。律子さん、あまり考え込まないでくださいね。
秋月律子
・・・
秋月律子
二人とも…ありがとう
(台詞数: 46)