天海春香
そ、それではMANZAIグランプリ、に、2回戦に向けての、作戦会議をぉ、始めましゅ!
水瀬伊織
いきなり噛み噛みじゃない!
天海春香
だって!1回戦突破だよ!?アイドルの私たちが!まさかの!
天海春香
まだドキドキしてるよー
水瀬伊織
そうね……確かに、私も、びっくりしたわ。まさか、伊織ちゃんにこんな才能があるなんて
水瀬伊織
…………で、2回戦はもう来週なのよ!何か手は考えたの?
天海春香
うん……1回戦突破の知らせを聞いたとき、私、ちょっと考えたんだ
天海春香
なぜ私たちが勝ち上がれたのか、って。
如月千早
そうね、春香。見てる人に、春香の想いがちゃんと伝わったからじゃないかしら
如月千早
アイドルだけど、本気でお笑いの舞台に立つんだ、って気持ち。ちゃんとわかってくれたのよ。
天海春香
えへへ、そうだと嬉しいな。全部、千早ちゃん達がフォローしてくれたおかげだけどね。
水瀬伊織
ま、確かに。アイドルなのに本気で漫才するんだもの。見てる人はびっくりしたわよね。
天海春香
うん。ポイントはそこにあったんじゃないかって思うんだ!
如月千早
そこって?アイドルなのに漫才って事?
天海春香
そう!この「意外性」が、見てる人の気持ちを、いい意味で裏切ってくれたのかなって。
天海春香
このお仕事決まってから読んだ本にも、似たような事が書いてあってね
如月千早
(このMANZAIグランプリのために、春香はたくさんの本やDVDを見てたものね……。)
天海春香
読んだ時はイマイチ、ピンと来なかったんだけど、今ならわかる気がするの
水瀬伊織
うーん……。その「意外性」を、自分達で作るってこと?なんだか難しそうね。
天海春香
具体的にはこんな感じかなー、ってのも一応用意してみたの
天海春香
千早ちゃん!伊織が参加する前に考えてたけど、没にした「レストラン」のやつ覚えてる?
如月千早
ええ、大丈夫よ。
天海春香
じゃ、伊織。見ててね。コント「レストラン」
天海春香
あーお腹すいたなー。ちょっとレストランでご飯食べてこー
天海春香
ウィン
如月千早
いらっしゃいませー。1名様ですか?
天海春香
はい、そうです
如月千早
喫煙席、禁煙席のご希望はありますか?
天海春香
吸わないので禁煙席で
如月千早
ま、禁煙席しかないんですけどね!
水瀬伊織
じゃあなんで聞いたのよ!
如月千早
テーブル席とカウンター席は、どちらが良いですか?
天海春香
カウンター席あるんですか?じゃ、カウンターで!
如月千早
すみません!カウンター席なんてありません!
水瀬伊織
だから、ないなら聞かないで!
如月千早
というか、テーブル席もございません!
水瀬伊織
テーブル席もないわけ!どこで食事するのよ!
如月千早
そもそも、当店、美容院ですから!お食事なら、隣のガ〇トへお願いします!
水瀬伊織
そもそも、ここレストランじゃなかったぁぁぁぁ!
天海春香
…………すごい伊織。どんどんツッコミが出てくる
水瀬伊織
あ……。ま、まぁ当然よ!
天海春香
こんな感じで、私達の漫才でうまく活かせる事ができれば……って思うの。
水瀬伊織
やりたいことは分かったわ……。まかせてちょうだい!どんなネタでも、ビシバシツッコむわ!
天海春香
うん!伊織、頼りにしてるよ!3人ならきっといいものが作れると思うんだ!
水瀬伊織
1回戦突破は、たまたまじゃないってとこ、証明してやりましょ!
如月千早
私も、次の舞台では二人に圧倒されないよう頑張るわ。
天海春香
じゃ、2回戦に向けて、気合入れて行くよー!せーの……
水瀬伊織
スマーーーイル!!
如月千早
ステーーージ!!
天海春香
ファイッ、オォーーーー!!!(「漫才 卒業式」 へと続く)
(台詞数: 50)