高坂海美
ネクスト、偵察終わったよ。今の所怪人はいないみたい…で、二人は?
百瀬莉緒
そう、ご苦労様。こっちは相変わらずね。
高坂海美
ファースト、翼…
高坂海美
(デストルドーが総攻撃を仕掛けてきたあの日。私達も総力を挙げて最終決戦に挑んだ。)
高坂海美
(結果は、私達マイティーセーラーズの惨敗)
高坂海美
(敵の総攻撃を翼を中心にした防衛線で食い止め、その間に私とネクストが本拠地を叩く。)
高坂海美
(ファーストの立てたこの作戦は、翼がエミリーに敗れた時点で完全な失敗に終わった。)
高坂海美
(デストルドーが繰り出した怪人の数は、ファーストが予想していたよりも遥かに多かった。)
高坂海美
(翼も仲間達も奮戦したが、あまりの敵の数の前には防ぎきれず。多くの人々が犠牲になった。)
高坂海美
(ファーストからの撤退命令を受けた私達が戻った時には、もうエミリーが翼を倒していた。)
高坂海美
(あの時ジャイアントレディが身を挺して庇わなければ、私達もやられていただろう。)
高坂海美
(総崩れとなった私達を守り、ジャイアントレディは壮絶な最後を遂げる。)
高坂海美
(そして、仲間達も。この地下要塞に撤退出来たのは、私達とジャイアントガールだけだ。)
高坂海美
(デストルドーの侵攻を許した私達は今、戦いとも呼べないような戦いを続けている…)
三浦あずさ
何がいけなかったのかしら。ここの配置、翼ちゃんを信用しすぎた?あるいはエミリーの…
高坂海美
ファースト、もうやめなよ。負けた理由ばかりずっと考えてても何にもならないよ?
三浦あずさ
海美ちゃん。ごめんね、私今忙しいから。後にしてくれると嬉しいわ。
高坂海美
ファースト!
百瀬莉緒
ほっときなさい。この戦いにそれだけ責任を感じてたって事よ。
高坂海美
けどこれじゃあ。翼もあれ以来何も言わないで黙ったままだし。
百瀬莉緒
仮に二人がしっかりした所で、もうどうにもならないわ。私達の負けよ。
百瀬莉緒
どことも連絡が取れず、入ってくる情報はデストルドーが世界各地を占領したって事だけ。
百瀬莉緒
生き残った人々を何とか避難させてるけど、ここだっていつまでもつか…
高坂海美
そんな弱気でどーするのよ、ネクスト。あなたはセーラーズの指揮官でしょう?
高坂海美
私は諦めないよ、絶対に。どんなピンチにだって、必ず逆転の機会はあるはずなんだ。
高坂海美
希望はいつだってある。それが見えてないだけだって、私にそう言ったのはネクストでしょう?
百瀬莉緒
海美ちゃん…
高坂海美
とにかく。何とかしようよ、まずは二人に立ち直ってもらわなきゃ。
百瀬莉緒
あ、ちょっと待って。ジャイアントガールからだわ。どうしたの?
百瀬莉緒
…海美ちゃん。どうやら、本当の本当に最後かもしれないわね。
高坂海美
え?
百瀬莉緒
見つかったみたいだわ。デストルドーの大軍が、ここを目指して向かってるって。
百瀬莉緒
(続く。)
(台詞数: 33)