百瀬莉緒
大丈夫あずさちゃん、無事だった?
三浦あずさ
ええ、ありがとう莉緒ちゃん。
百瀬莉緒
良かった。けどこの基地の情報がどうして筒抜けだったのかしら、まるでスパイがいたような…
三浦あずさ
…知りたい?
百瀬莉緒
え?あ、あずさちゃん、その姿は!?
三浦あずさ
残念だったわね莉緒ちゃん。いや、マイティーセーラーネクスト!
三浦あずさ
私こそデストル幹部の最後の一人、魔女アズーサ!ずっとあなた達を監視していたのよ!
百瀬莉緒
そ、そんなまさか。ファーストがデストルドーだっただなんて…
二階堂千鶴
…何をやってますの?
百瀬莉緒
あら千鶴ちゃん。今ね、演技のレッスン。あずさちゃんが悪役をやってみたいって言うから。
三浦あずさ
琴葉ちゃんが「次はヒーローに挑戦したい」って言ってたでしょ?それ聞いて私もちょっとね。
二階堂千鶴
だからって何もわざわざ衣装まで着なくたっていいでしょうに。
百瀬莉緒
こういうのはなりきりが大切なのよ。
三浦あずさ
けどこれはさすがに駄目かしら。ザ・ファーストが悪の幹部だったってのはやり過ぎかもね。
二階堂千鶴
良いのではなくて?見方を変えれば善と悪が逆転するだなんて良くある話ではありませんの。
二階堂千鶴
忠臣蔵だって赤穂浪士からすれば仇討でも、吉良方から見ればとんでもない言い掛かりですものね。
三浦あずさ
なるほどそうねえ。たしかにそういうお話も面白いかもしれないわね。
百瀬莉緒
ごめん分かんない、忠臣蔵ってどういう話なの?
二階堂千鶴
ま、とんでもない!年末のイベントでやるようプロデューサーに直訴しなくてはですわね。
百瀬莉緒
いや、そこまで言うほどのものでもないんじゃないの?
三浦あずさ
ほら、千鶴ちゃんは時代劇好きだから。
百瀬莉緒
ま、それはさておきレッスンどうしよっか、もう一回何かやってみる?
三浦あずさ
いいわよ、じゃあ次は莉緒ちゃんが悪役ね。千鶴ちゃんもやる?
二階堂千鶴
レッスンというかおままごとじゃありませんの、そんなのにわたくしまで巻き込まないで下さいな。
百瀬莉緒
いいじゃない、こういうのも楽しいわよ。あ、千鶴ちゃんが正義の味方で私達が悪役ってのはどう?
三浦あずさ
いっその事、マイティーセーラーの配役を完全に逆転させたお話なんて面白そうじゃない?
二階堂千鶴
なるほど、世界観云々を完全に無関係にするならアリかもしれませんわね。
百瀬莉緒
よし、じゃあお話考えてみよっか。あ、でも完全に逆転するのはちょっとまずいかな?
三浦あずさ
どうして?
百瀬莉緒
だってほら、このみ姐さん。逆転したらもっと小さくなっちゃうだなんて可哀想でしょ?
三浦あずさ
ぶふっ!?ちょっと莉緒ちゃん、そこ逆転するんじゃないでしょう?
二階堂千鶴
ぷっ、そこを思い付くとは莉緒さんらしいですわ。
百瀬莉緒
「身体の小ささを利用してどんな場所にも忍び込む。アリ怪人・馬場このみ!」
三浦あずさ
ぷぷっ!や、やめてよ莉緒ちゃん、想像しちゃったじゃない…あら。
百瀬莉緒
ね、姐さん。いつからそこに居たの…千鶴ちゃんが入ってきた時から?
三浦あずさ
や、やあねえ。いるならいるって言ってよ…え?小さいから気付かなかった?いやまさかそんな。
二階堂千鶴
お、落ち着いて下さいな。目が据わってますわよ?というか、わたくしは別に何も…
百瀬莉緒
あ、あー。その、なんだ…
百瀬莉緒
こ、ここは正義の味方にお任せするわ。あずさちゃん、悪はひとまず退散するわよ!
二階堂千鶴
はい!?
三浦あずさ
そ、そうね。これで勝ったと思わないでよマイティーセレブ。次は必ず倒してやるわ…じゃあね!
二階堂千鶴
こ、こら!なんでそうなりますのよ!?待って…このみさん、落ち着いて下さいませ~!
(台詞数: 42)