七尾百合子
とある平穏な村、そこに私たち3姉妹は暮らしていました。
七尾百合子
ヒーローとして大活躍している姉、あずさ姉さん。病弱な体質だけど私の自慢の妹、星梨花。
七尾百合子
そして、ヒーロー見習いとして頑張る私…百合子。
七尾百合子
小さな村だけど、私たちは何不自由なく仲良く暮らしていました。
七尾百合子
そう……あの日の夜までは………
七尾百合子
その日の私は村のはなれで食料の調達をしてました。
七尾百合子
「今日は久しぶりに姉さんが帰ってくる日、ご馳走を用意しとかなきゃね。」
七尾百合子
そう思い私は狩りに夢中になっていました。
七尾百合子
やがて夕焼けになり、日が沈み、夜になる…はずだったが…
七尾百合子
今日だけは世界が真っ赤な夜に包まれたのです。
七尾百合子
不気味の思った私は狩りを中断し、急いで星梨花の待つ家に戻ったのです。
七尾百合子
だけど…家に帰ると星梨花の姿が見えなかったのです。
七尾百合子
元々体が弱い星梨花、そう遠くには行ってないはずだ。
七尾百合子
私は村中を探した。だが…星梨花は見つからなかった。
七尾百合子
残ってる場所は…村の奥にある決して近づいてはならない大穴。そこに星梨花がいるかもしれない。
七尾百合子
私は急いでそこへ向かった。
七尾百合子
そこに星梨花は………いた!
七尾百合子
あずさ姉さんも一緒だ。きっと姉さんも星梨花を探していたんだろう。
七尾百合子
私は二人に声を掛けようとした……その時だった。
七尾百合子
(ぐさっ!)
七尾百合子
……私は、一瞬何が起こってるのかわからなかった。……だが、すぐに理解した。
七尾百合子
嘘であってほしかった。姉さんが……あずさ姉さんが……
七尾百合子
星梨花を……刺したのだ…
七尾百合子
「あずさ姉さん!どうして星梨花を刺したの!?」
三浦あずさ
「百合子…どうしてここにいるの?」
七尾百合子
「そんなことはどうだっていい!なんで星梨花を!」
三浦あずさ
「……必要だったからよ。この世のための……生贄として。」
七尾百合子
「生贄…?そのために星梨花を……私たちの大切な妹を刺したっていうの!?」
三浦あずさ
「世界を守るためには仕方ないことよ。」
七尾百合子
「世界を守るため…意味がわからないよ…」
七尾百合子
「あずさ姉さん、答えてよ。どうして星梨花なの!?」
三浦あずさ
「星梨花が適任だったからよ。」
七尾百合子
「適任……だったから…?
七尾百合子
「(ギリッ)……適任だったから星梨花を刺したっていうのか!」
三浦あずさ
「………。」
七尾百合子
「答えろおおおおおおおお!!!ザ・ファーストオオオオ!!!」(ダッ)
三浦あずさ
「遅い!」(ザッ)
七尾百合子
「ぐっ…」
三浦あずさ
「あなたは感情的すぎるのよ。個より全、私は世界を救うためだったら妹の命だって惜しまないわ」
七尾百合子
「そんなことで……そんな理由で星梨花を刺したっていうのかああああああ!!!」
七尾百合子
「許さない……私は………お前を……許さない…(ギリッ)」
七尾百合子
「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
三浦あずさ
「(この力は…もしかして…)」(ガッ)
七尾百合子
「ぐあぁぁぁ!」
三浦あずさ
「百合子、あなたは危険すぎる。せいぜいその大穴の中で頭を冷やすことね。」(ブン)
七尾百合子
「許さない…私は絶対お前に復讐してやるからなあああ!!!」
七尾百合子
その日から私は、絶対に生き抜き、復讐することだけを意識した。
七尾百合子
今回の物語は、復讐することだけを考えた百合子がこの後どう行動するのか…
七尾百合子
そんなお話とは全く関係ない、奈緒のドラマが今始まります!
七尾百合子
「どたばた少女☆マジカル奈緒ちゃん」乞うご期待!
(台詞数: 50)