音無小鳥
はい、あずささん千鶴さん、お茶どうぞ。
二階堂千鶴
ありがとうございます、いただきますわ。
三浦あずさ
ありがとうございます…それでどう、レッスン。上手くいってる?
二階堂千鶴
ええ。セレブに相応しいステージ向けて頑張ってますわよ、おーっほっほ…ゲホゴホッ。
三浦あずさ
頑張ってね。でも羨ましいわぁ、大きな舞台。普段の劇場とはまた違う楽しみがあるものね。
二階堂千鶴
ふふ、そうですわね。楽しむ気持ちは大事にしませんと…あ、そうですわ。
三浦あずさ
どうしたの?
二階堂千鶴
前から思ってたんですけどあなた、どうしてアイドルに?やっぱり憧れてらしたとか?
三浦あずさ
そうねえ、それも勿論あるんだけど。一番大きいのはやっぱり…
三浦あずさ
運命の人に出会えるかなって思ったから、かしら?
二階堂千鶴
う、運命の人!?それってつまりその、結婚相手とかそういう…
三浦あずさ
ご、ごめんなさい。やっぱり変かしら。
二階堂千鶴
いえ、あなたらしくて素敵なんじゃないですの。ちょっと驚きましたけどね。
二階堂千鶴
それで、その運命の人とは具体的にはどういうものなんですの?
三浦あずさ
具体的に?う~ん、そうね~。
三浦あずさ
よくわからないわ。
二階堂千鶴
はあ。
三浦あずさ
でもきっと、会えばすぐ分かるんじゃないかって思ってるの。
三浦あずさ
一目見て「ああ、この人だったんだ」って思えるような、そんな感じの。
二階堂千鶴
ロマンチックな話ですこと。本当にあなたらしいですわね。
音無小鳥
一目惚れって事ですか。ふふ、そういうのもアリですよねえ。
二階堂千鶴
あら、音無さんもそういう出会いに憧れてますの?
音無小鳥
私ですか?うーん、出会いがあるだなんて考えた事も無い人生でしたけど。そうですねえ…
音無小鳥
例えばですけど。仲の良い人を急に意識したり、なんてのは良いかもしれないですね。
二階堂千鶴
友人に恋愛感情を抱くって事ですの?
音無小鳥
ええ、なんか良くないですか?それまで単なる友達だった人をふとしたきっかけで、みたいな。
音無小鳥
で、気が付いたら頭の中はその人の事で一杯で…なんて、憧れますね~
三浦あずさ
音無さんもそういう事考えるんですね。
音無小鳥
ま、そんな事有り得ないですけどね…あ。
音無小鳥
お帰りなさい。お疲れ様ですプロデューサーさん。はい、コートお預かりします。
音無小鳥
はいお茶どうぞ…え何話してたか?駄目ですよ、ガールズトークは男子禁制!なんちゃって。
二階堂千鶴
もう、相変わらずですこと。自覚無しって一番たちが悪いですわね。
三浦あずさ
……そうね。
二階堂千鶴
いいんですの、このままで?
三浦あずさ
え?
二階堂千鶴
運命の人との出会いとやらも色々でしょうけど。待つだけでは駄目な時もあると思いますわ。
二階堂千鶴
自分から行動しないと何も手に入らずに終わってしまって、なんて事もあるのではなくて?
三浦あずさ
やあねえ、アイドルに変な事焚き付けないでよ。
三浦あずさ
でもそうね…少しだけ、思い切ってみるのもいいかもね。
二階堂千鶴
頑張って下さいな。あちらにふとしたきっかけとやらが起こる前にね。
三浦あずさ
うん。…ありがとう。
三浦あずさ
あの~すみません。お2人でばかり話してないで、少しはこっちにもかまってもらえませんか?
音無小鳥
あ、すみません。お茶、お替り入れてきましょうか?
三浦あずさ
お願いします。うふふ、音無さんたら。プロデューサーさんの独り占めはずるくありません?
音無小鳥
そんなんじゃ無いですよ!?
二階堂千鶴
さて、どうなりますかしら。にしても…
二階堂千鶴
ちょっと羨ましいですわ。わたくしにはいつ、そういう出会いがあるんでしょうね?
(台詞数: 47)