伊吹翼
…いいでしょ?教えて下さいよ、昨日パーティーの後、デートしたんでしょ?
二階堂千鶴
翼、音無さんを困らせるんじゃありません。
伊吹翼
大人がどんなデートするのか知りたいだけですよ、いいじゃないですか。
二階堂千鶴
音無さんはお仕事中ですのよ。大人の邪魔をするものではありません。
伊吹翼
…じゃ、代わりに千鶴さんが教えて下さい!
二階堂千鶴
え!?いやあの、そういうのはちょっと。
伊吹翼
千鶴さんも大人だしデートとかするんでしょ。セレブのデートってどんなのなんですか?
二階堂千鶴
…し、仕方ないですわね。相手の事は言いませんわよ?
伊吹翼
やった。じゃ、お願いします!
二階堂千鶴
まず、そうですわね。準備が出来たらセレブに相応しい乗り物で待ち合わせ場所へ向かいますわ。
三浦あずさ
「えっと、ここへは電車もバスも不便ね。タクシーだと料金は…」
二階堂千鶴
「このぐらいの距離でタクシーなんて勿体ないですわ、自転車で充分間に合います。」
三浦あずさ
「私、持ってないのよ。」
二階堂千鶴
「貸して差し上げますわ、わたくしは母のに乗っていきます」
伊吹翼
へえ、やっぱり運転手付きの自家用車とかですか。それでどこに行くんです?
二階堂千鶴
セレブに相応しい場所ですわ。己の教養を深めるような所が多いですわね。
三浦あずさ
「あったわ。さすがは百合子ちゃんイチオシの図書館ね、演劇関係の本がこんなに揃ってるなんて」
二階堂千鶴
「良かったですわね…あら、銭形平次が全巻ありますわ!これは借りませんと。」
三浦あずさ
「大丈夫なのそんなに借りて。読む暇あるの?」
伊吹翼
わ、かっこいい。美術館とかそういう所ですよね、それから?
二階堂千鶴
その後は優雅にお食事ですわ。セレブらしくゴージャスなランチをとりますの。
三浦あずさ
「美味しいわ、この牛の照り焼き。ご飯にぴったりね。」
二階堂千鶴
「少し辛口にしてますわ。その分おにぎりは塩を漬けないで握りましたの。」
二階堂千鶴
「あなたの方のデザートも美味しいですわよ。これ、どうやって作りましたの?」
三浦あずさ
「ソースにひと工夫してあるのよ、材料は市販品なんだけどね…」
二階堂千鶴
その後は2人揃って我が家へ。自家用サウナで汗を流して。
伊吹翼
やっぱりそういうのあるんですね、デコリーナ先輩の家みたい。
三浦あずさ
「さっぱりしたわ。やっぱりここの銭湯はいいわね、いつ来ても貸切みたいだもの。」
二階堂千鶴
「客足がこれだけ少ないのは不安ですけどね。はいコーヒー牛乳。」
二階堂千鶴
ディナーの後は映画鑑賞で締めくくりですわ。シアタールームでお気に入りの作品を観ますのよ。
伊吹翼
へえ、やっぱりスクリーンとかあるんですね。
二階堂千鶴
「あずさ、まだ決まりませんの?早くして下さいな、兄様を車で待たせてるんですのよ。」
三浦あずさ
「ごめんね、観たいのが貸出中で。ええと、何にしようかしら…」
二階堂千鶴
まあこんな感じかしら。あなたにはちょっと早過ぎましたかしらね?オーッホッホッ…ケホッ。
伊吹翼
ありがとうございました!すごく楽しそう、私も大人になったらそういうのやりたいな〜。
伊吹翼
…という感じのお話を聞いたんですよ。千鶴さんってやっぱりセレブなんですね!
三浦あずさ
そ、そう。参考になったのなら良かったわね…
伊吹翼
あずささんもデートとかした事あるんですよね、どんな感じなんですか?
三浦あずさ
私?うーん、そうねえ。
三浦あずさ
…まあ、千鶴ちゃんと似たような感じかしら。大人のする事って案外違いの無い物なのよ。
伊吹翼
へえ、すごい。やっぱり2人とも大人ですね、なんかゴージャスって感じ!
三浦あずさ
そうでも無いわ。多分、翼ちゃん達でも似たような事、すぐ出来ると思うわよ?
伊吹翼
ほんとですか?よーし、じゃあ頑張って早く大人になろうっと!
(台詞数: 43)