ジョウト地方冒険譚 130話目
BGM
Dreaming!
脚本家
sikimi
投稿日時
2016-07-23 18:14:10

脚本家コメント
現在地・ポケモンリーグ最後の部屋。
この展開に予想外に思われた方が一人はいるかもしれませんが、この展開は最初から決めていました。

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最上静香
……。
三浦あずさ
……。
矢吹可奈
マニューラちゃんもカビゴンちゃんも倒れてる。あれ?でも、カビゴンちゃんは普段から寝てて…?
三浦あずさ
…流石ね、静香ちゃん。私のカビゴンは戦闘不能よ。
最上静香
…私のマニューラも、見ての通り指一本動かせないです。
矢吹可奈
両方とも戦闘不能…。あれ、ということは…?
三浦あずさ
この勝負、引き分けね。
三浦あずさ
…この場合、チャンピオンは挑戦者へ譲渡になるのかしら?
最上静香
せっかくですが…私はチャンピオンの権利を放棄します。
矢吹可奈
放棄!?なんで!?
最上静香
私は、自分をチャンピオンって名乗るにはまだまだ器が未熟だってわかったわ。
最上静香
だから、あずささん…。
三浦あずさ
なにかしら、静香ちゃん。
最上静香
私が心身ともに成長したとき、また、挑戦してもいいですか?
三浦あずさ
……。
三浦あずさ
ええ。その日を楽しみに待ってるわ。
最上静香
私が再び挑戦するまで、絶対に負けないでくださいね?
三浦あずさ
ふふ、私を誰だと思ってるのかしら?私の強さは、静香ちゃんがよく知ってるでしょ?
最上静香
そうですね。私自身が、この身を持って体験していましたね。
最上静香
…では、私はそろそろ失礼します。勝負、ありがとうございました。
三浦あずさ
ああ、静香ちゃん。ちょっといいかしら?可奈ちゃんも聞いてほしいんだけど。
矢吹可奈
は、はい!何でしょうか?
三浦あずさ
二人には、この最後の間に好きな時に遊びに来てほしいの。
最上静香
え…それはどういう意味ですか…?
三浦あずさ
いい勝負をしたトレーナーとして、ポケモンを大切にする友人として、招待したいのよ。
三浦あずさ
チャンピオンではなく、私個人のお願いなの。聞いてもらえる…かしら?
最上静香
…はいっ!
三浦あずさ
ふふっ。ありがとう、静香ちゃん。四天王のみんなも喜んでくれると思うわ。
矢吹可奈
あの…私も誘ってもらってもいいんですか…?
三浦あずさ
もちろんよ。私をビークインから守ってくれた、勇敢なトレーナーさん。
矢吹可奈
あ…ありがとうございます!!
最上静香
それじゃ、そろそろ帰ろうかしら。可奈、帰るわよ。
三浦あずさ
帰るなら瑞希ちゃんにお願いして送ってもらうけど、どうするかしら?
最上静香
そうですね…このまま、自分の足で帰ろうかと思ってます。良いわよね、可奈。
矢吹可奈
うんっ!静香ちゃんと私なら野生のポケモンくらいへっちゃらだもんね♪
三浦あずさ
そう…。気をつけて帰ってね。

(台詞数: 36)