百瀬莉緒
おはよう。昨日はすごかったわ、いい夜だったわね。まだ少し残ってて…
二階堂千鶴
はいはい、楽しい宴会でしたわね。さっさと起きてくださいな、片付きませんわ。
百瀬莉緒
ノリ悪いんだから。あずさちゃんは?
二階堂千鶴
もう起きてるみたいですわよ。部屋の前で声掛けたら返事がありましたわ。
三浦あずさ
早く起きてくれ?だーめ、そんなのじゃ起きられません。お姫様を起こすやり方はご存知でしょう?
三浦あずさ
さ、ほら。ふふ、早くしないと千鶴ちゃん来ちゃいますよ?
百瀬莉緒
朝っぱらから何やってんのよ。
三浦あずさ
あ。お、おはようございます…
百瀬莉緒
ったく。そういうのは他所でやってちょうだい。ほれ、男はさっさと出て行く!
二階堂千鶴
あずさ、もう起きまして?…って兄様!2階には上がるなって言っておいたでしょう!
二階堂千鶴
申し訳ないですわ2人とも。まったく、女の子の寝起き姿を見ようだなんてふしだらなんですから。
百瀬莉緒
(いい加減打ち明けたら?)
三浦あずさ
(まあ、そのうち…)
百瀬莉緒
着替えありがとね。あ、そう言えばご両親は?
二階堂千鶴
とっくに働きに出てますわよ、はいコーヒー。朝はご飯でよろしくて?
百瀬莉緒
いただくわ。おお、鮭の塩焼きに味噌汁に生卵。これぞ日本の朝食ね。
三浦あずさ
いただきます…うん、美味しい。けどお味噌汁、いつもよりちょっと濃くない?
二階堂千鶴
昨夜の鍋の残り汁に味噌を足したものですの。具材も流用出来ますし手早く作れますのよ?
百瀬莉緒
なるほどね。しっかしオフとはいえ憂鬱だわ。家に帰って洗濯しなきゃなんないし。
三浦あずさ
たしかに。普段やる時間無いから溜まっちゃいますもんね。
百瀬莉緒
千鶴ちゃんはいいわよね。実家だから毎日何でもやってもらえてるんでしょう?
二階堂千鶴
まあ洗濯については。けど皿洗いや片付けなんかは仕事終わってからわたくしがやっておりますわ。
百瀬莉緒
え、遅い時間の時とかも?
二階堂千鶴
ええ。家族も皆働いているんですもの、わたくしだけ何もしないなんてわけにはいきませんわ。
百瀬莉緒
大変じゃない?疲れて帰って来る事だって多いでしょう。人数も多いし…
二階堂千鶴
そういう時はとにかく手を付ける事。そうすれば最後までやろうという気になりますわ!
百瀬莉緒
自宅にいる時の千鶴ちゃんからはセレブらしさが微塵も感じられないわね。
三浦あずさ
それだけ私達には打ち解けてくれてるって事ですよ。
百瀬莉緒
そっか。けどこういう家族で住んでる所って、なんだか独り身には堪えるわよね。はあ…
二階堂千鶴
朝からそんな湿っぽい顔しないで下さいまし。
三浦あずさ
そうですよ。莉緒さんにだって、いつか必ず…
百瀬莉緒
千鶴ちゃんといいあずさちゃんといいこう見せ付けられっぱなしだと凹むわよ。
二階堂千鶴
あずさが?それは一体どういう…
三浦あずさ
り、莉緒さん!?あ、あ~何でもないわよ千鶴ちゃん。
二階堂千鶴
はあ…?
三浦あずさ
そ、それよりほら。莉緒さんにだっているじゃないですか。その…このみちゃんとか?
百瀬莉緒
こら!何でそこで姐さんが出てくんのよ!
二階堂千鶴
あずさ、それはちょっと失礼ですわよ。もっとちゃんとした人がいるでしょう?
百瀬莉緒
お、さすがは千鶴ちゃん。ねえ、具体的になんかおすすめ出来そうな人とか知らない?
二階堂千鶴
え!?あ、あ~そうですわね。えっとえっと、その、なんでしょう…
二階堂千鶴
こ…このみさんとか?
百瀬莉緒
…てめえら、ぶっ殺してやる!
(台詞数: 42)