百瀬莉緒
友達からの発展ってのはたしかにアリだけど、問題は相手よね。
百瀬莉緒
千鶴ちゃんみたくイケメンの知り合いが山ほどいるならともかく、ろくなのがいないわけよ。
豊川風花
そんなものじゃないですか?私の知り合いだってかっこいいと思える人なんて別にいませんし。
百瀬莉緒
という訳でこのプランは一旦保留にして、次のモテ道を考えてみたわ。
百瀬莉緒
今回のテーマは「行きずりの恋」!いわばアバンチュールね。
豊川風花
いきなりハードル高過ぎません?というかアイドルがそれはさすがにまずいかと…
百瀬莉緒
考えてみるだけならセーフでしょ。それにこういうのはまず起きないわけだし。
豊川風花
じゃ、どうしてそんな話を?
百瀬莉緒
いやほら、風花ちゃんそういう経験ありそうかなって。だからちょっと参考までに…
豊川風花
ええっ!?な、無いですよそんなの!
百瀬莉緒
そうなの?看護師時代に患者さんから迫られたりとかありそうだけど…
豊川風花
ありません!患者さんからのそういうお申し出は完全拒否が大原則でした!
百瀬莉緒
告白自体はあったわけね。
豊川風花
あ。い、いえ。告白というよりセクハラみたいなのはその、しょっちゅう…
百瀬莉緒
…ごめん。
豊川風花
いいんですよ、もう過去の事ですし。それに途中からは切り返しも上手くなったんですよ?
百瀬莉緒
どんな風にやってたの?
豊川風花
多かったのは夜中に眠れないって呼び出すんです。で、その理由ってのを見せ付けられて。
百瀬莉緒
理由?えっとそれ、つまり…?
豊川風花
…ええまあ。下半身剥き出しにして待ち構えているわけなんですよ。
豊川風花
そんな人には「そこも手術受けた方がいいんじゃないですか?」なんて言ったりしてたんですけど。
百瀬莉緒
なるほどね。いちいち反応してたらやってられないってわけか。
豊川風花
タフさが求められるお仕事でしたからね。その点じゃプロデューサーさんのはましな方です。
豊川風花
中高生ぐらいの子がやってたレベルですもん、むしろ可愛いくらいですよ?
豊川風花
あ、でも今のは内緒ですよ?調子に乗らせるとまた水着の仕事持ってきますから。
百瀬莉緒
風花ちゃんも大したものね。大丈夫、内緒にしておくわ。
百瀬莉緒
あーあ、けど風花ちゃんにこの手の経験が無いんじゃこの方面を掘り下げるのは無理かな。
三浦あずさ
お疲れ様です。あら、また何かお話されてるんですか?
百瀬莉緒
あらお疲れ様。えっと今回はね、一夜だけの恋というかアバンチュールというか、そんなのよ…
百瀬莉緒
あ!ねえねえ、あずさちゃんには何か無い?その夜だけの素敵な思い出、みたいの。
三浦あずさ
え!?あの莉緒さん、それはその、えっと…
豊川風花
あずささんにそういう事聞くのは失礼ですよ。そんな経験あるわけないでしょう?
三浦あずさ
莉緒さん、それもしかして知ってて聞いてま…え?
百瀬莉緒
いやその言い方は逆にそっちが失礼じゃない?
豊川風花
そんな事無いですよ。あずささんはいつか運命の人に見つけてもらうのを待ってるんですから。ね?
三浦あずさ
あ、ああそうね。莉緒さん、お役に立てなくてごめんなさいね~
百瀬莉緒
別にいいけどね。さて、そろそろ仕事行かないと。今日は夜の収録か…じゃ、お疲れ様。
三浦あずさ
お疲れ様です…なーんだ、ばれてたわけじゃなかったのね。良かったわあ…
豊川風花
…と思いました?
三浦あずさ
風花ちゃん?な、何の話?
豊川風花
莉緒さんの前でそういう話は駄目ですよ、内緒にしておけない人なんですから。
三浦あずさ
え、何の事?
豊川風花
生憎ですけど私とこのみさんは気づいてます。で、どんな人なんです?
三浦あずさ
な、何の話よ?私はほら、さっき風花ちゃんも言ってたように…
豊川風花
見つけてもらえたんですよね?
三浦あずさ
…どうなのかしら。私自身、まだ良く分からないのよね。
豊川風花
あら、開き直りましたね。ふふ、もっと問い詰めたかったのにちょっと残念。
三浦あずさ
白を切っても逃げられそうにないもの。なら、いっそのこと相談に乗ってもらおうかなって。
豊川風花
このみさんも戻って来ますし、2人でお話聞きますよ、割り勘にしときますから。
三浦あずさ
あらあら、相談というより酒の肴にされそう。ちゃんと話も聞いてよね?
(台詞数: 50)