三浦あずさ
いつもごめんなさいね千鶴ちゃん。御家族の皆さんにもよろしく…
二階堂千鶴
はいはいどういたしまして。ってこのやり取りも何回目かしらね。
所恵美
おはよう。ん、どうかしたの?
三浦あずさ
昨日はお仕事、早く終わったでしょ?それで前から気になってたお店に行こうとしてたんだけど…
所恵美
ああ、うん。もう大体分かったよ。
二階堂千鶴
もう我が家の定例行事ですわね。父は「これでやっと渡せる」なんて喜んでたくらいでしたし。
三浦あずさ
まさかこの年齢でよそ様のご家庭からお年玉をいただく事になるとは思わなかったわ~
所恵美
やれやれ。けどあずさはよく迷子になる割に、問題やトラブルは起こさないよね。なんでだろ?
二階堂千鶴
そこについてはわたくしも考えた事がありますわ。あずさが迷子になるのには条件があるのです。
所恵美
条件?
二階堂千鶴
簡単に言えば、あずさが迷子になるのは近くに頼れる人がいる時だけなのです。
二階堂千鶴
それが証拠に一人でのお仕事の時や周りが小さい子だけの時は殆ど迷子になってませんわ。
三浦あずさ
言われてみれば、そういう時は極力出歩いたりしないようにとか気をつけてるわね。
所恵美
つまりは助けを呼べると分かっている時だけつい気が緩んでフラフラさまよってしまう、と。
所恵美
なるほど。さすが、そういう所もちゃんと考えてんだね~
二階堂千鶴
救いの手を差しのべるのもセレブとしての義務ですわ、どうぞお気になさらず。
三浦あずさ
別にわざとそうしてるわけじゃないわよ?たまたまそういう傾向が多いってだけで…
所恵美
ニャハハ。ま、普段はしっかり者のお姉さんなんだし、たまにならいいんでないの?
二階堂千鶴
ですわね。もっともわたくしにとっては少々手のかかる同い年の妹分、という所ですが。
三浦あずさ
…え、妹?私が?
所恵美
ん、どうかしたの?
三浦あずさ
千鶴ちゃんが皆のお姉さんというのは否定しないけど、お姉さんなのは私の方でしょう?
二階堂千鶴
はあ?何を言ってますの、日頃わたくしがどれだけあなたの面倒見てると思ってますの?
三浦あずさ
誕生日は私の方が先よ。それに芸能界じゃ先輩なんだし。
二階堂千鶴
そんなの関係ないですわよ。こういうのはあくまでも普段の行動から判断するものですわ。
三浦あずさ
なら、いつもファッションやお仕事のアドバイスをしてあげてるじゃない。
三浦あずさ
それにフォローも。こないだもあの俳優さんに御実家の事聞かれた時とか…
二階堂千鶴
あ、あれは少しばかり意表を付かれただけですわ!何もあなたの手を借りなくたって…
三浦あずさ
あらあら、それはごめんなさいね~「姉」として「妹」の事が心配だったからつい。
二階堂千鶴
冗談じゃありませんわ、こんなに手のかかる姉がどこにいますの!
所恵美
二人とも何馬鹿な事でムキになってんだか、まったく。普段お姉さんなくせに。
所恵美
やっぱり同い年だとあんなふうに気兼ねなく話せるのかな。アタシの場合、琴葉エレナは違うし。
所恵美
うーん。茜、かあ。いや、仲悪いとかじゃないけど。あの子ならどう考えても私が姉だよねえ…
三浦あずさ
そこまで言うなら千鶴ちゃんのお兄さんと結婚するわ。それなら文句無しに私がお姉さんでしょ?
二階堂千鶴
冗談じゃないですわ!そんな理由だなんて、親にどう説明しますのよ!?
(台詞数: 35)