紅茶の淹れ方
BGM
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脚本家
平沢ヒラリー
投稿日時
2015-12-01 16:43:12

脚本家コメント
元ネタは遊佐未森の「テーブル・エンド・エンジェル」という曲から。
ゴールデンルールだと人数分だっけ?忘れたなあ。

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三浦あずさ
「いい天気ねえ。今日はオフだし、何をしようかしら…あ、そうだわ。」
三浦あずさ
せっかくだから少しくらいお洒落な一日を始めよう。お湯を沸かして、戸棚を開けて。
三浦あずさ
「ちょっと埃っぽいわあ。最近あまり使ってなかったものね。」
三浦あずさ
反省しつつ洗って、綺麗に拭いて。沸騰したお湯をポットに入れて温めて。
三浦あずさ
「ええと、あったあった。よいしょっと…いい香りねえ。」
三浦あずさ
友人の旅行土産に貰った高級品。お客様が来た時にでも、と思っていたけれど。
三浦あずさ
「まあ、たまにはちょっとくらい贅沢してもいいわよね?」
三浦あずさ
この所忙しかった自分への、ささやかなご褒美にしてしまおう。
三浦あずさ
「カップにソーサー、ストレーナー。ウォーマーもよし。それからティースプーン。」
三浦あずさ
どうせやるなら本格的に。きちんと道具を出して。もう一度お湯を沸かして。
三浦あずさ
「これでよし、準備は出来たわ。それじゃあお茶の葉を入れましょう。」
三浦あずさ
「ええと。人数分プラス1、だったわよね。」
三浦あずさ
私とポットと、これでおしまい。の、はずだったのだけど。
三浦あずさ
「あら?やっちゃったわねえ…」
三浦あずさ
もう一杯、ポットに入れてしまっていた。
三浦あずさ
二人分のお茶、か。私と、ポットと。それから。
三浦あずさ
「…勿体ないけど入れ直そうかしら。濃すぎると美味しくないものね。」
三浦あずさ
私の隣に来る事の、無い人の分。
三浦あずさ
「えっと、缶はどこにしまったっけ…あら。もしもし?」
二階堂千鶴
「ごきげんようあずさ!ちょっと寄ってもよろしいかしら?別件ですぐそこまで来ておりますの。」
三浦あずさ
…どうやら、無駄にならずに済みそうらしい。
三浦あずさ
「ええ、もちろんよ。すぐ来れる?ちょうど今、お茶を入れた所なんだけど」
二階堂千鶴
「大丈夫ですわ。セレブにふさわしいお茶を期待してますわよ?おーっほっほ…ゲホゴホ。」
三浦あずさ
「ええ、それじゃあ待ってるわ。また後でね?」
三浦あずさ
「…タイミングいいわよね、さすがはセレブだわ。なーんてね…」
三浦あずさ
ほんの少しだけ落ち込んだ気分が、救われた気持ちになる。
三浦あずさ
「千鶴ちゃんが来るんならお茶会にしましょ。来客用のカップと、あとお菓子も出して…」
三浦あずさ
三杯分のお茶の入ったポットを持って、カップに注ぐ。私と、それから友人の分と。
三浦あずさ
「これで良し、と。そういえばこの淹れ方、千鶴ちゃんに教えてもらったのよね。」
二階堂千鶴
「ご存知?紅茶を淹れる時はね、ほんとは人数分じゃなくてあともう一杯お茶を入れるんですの。」
三浦あずさ
「人数分じゃないの?私はそうやってたけど。」
二階堂千鶴
「あとの一杯はテーブルの上の天使の分なんですって。素敵な考え方と思いません?」
三浦あずさ
「…テーブルの上の天使、か。」
三浦あずさ
もしかしたら、珍しく本格的な淹れ方をしようとした自分を助けてくれたのかもしれない。
三浦あずさ
そんなおかしな事を考えていると、チャイムが鳴って。
三浦あずさ
「いらっしゃい、千鶴ちゃん。今日のお茶は期待していいわよ?」
二階堂千鶴
「まあ!楽しみにしておりますわ。わたくしもラスクをお持ちしましたのよ?」
三浦あずさ
「ふふ、どうもありがとう。…さしずめ天使のお土産ね?」
二階堂千鶴
「はい?」

(台詞数: 39)