三浦あずさ
私この間の休みに不思議な体験をしたんですよ
三浦あずさ
おばあちゃんの家に泊まりに行く機会があったんですけど…
三浦あずさ
私が幼い頃はよくつれていってもらったものだから懐かったんですけど
三浦あずさ
私が幼い頃なんですけど、おばあちゃんの家の近くの山に神社があって
三浦あずさ
よくそこで遊んだんですよー
三浦あずさ
うふふ…でもその時から私は方向音痴で、よく遊んでいた子達とはぐれてしまったんですけどね
三浦あずさ
私はまだ幼かったですから、迷子になってしまうとその場に立ち尽くして泣いてしまうんですけど
三浦あずさ
その時必ず麦わら帽子を被った小学生高学年くらいの少年がやってきて、
三浦あずさ
「なんだまた迷子か?」って聞いてきて…
三浦あずさ
私が頷くとその子は私の手を握って引っ張っていってくれるんです
三浦あずさ
その子の手はなんだかとても温かくて、安心するんですよ
三浦あずさ
気付くと私を山の入り口まで連れてきてくれて、「もう迷子になるなよ」って言って
三浦あずさ
私の姿が見えなくなるまで見送ってくれるんです。
三浦あずさ
そういう思い出もあってか、なんだかふと行きたくなって…
三浦あずさ
幼少期いつもいっていた山の神社にいってみたんですよ
三浦あずさ
当時に比べたらすっかり寂れてしまっていて、時の流れを痛感したんですけど…
三浦あずさ
その時なんですよ、一人、男の子が泣いているのを見つけたんですよ
三浦あずさ
私がどうしたの?ってきくと、「友達とはぐれた…」って小さく呟いたから…
三浦あずさ
私なんだかほっとけなくて、一緒に探すことにしたんです
三浦あずさ
その子の手を私は握って、思い出の感情に浸りながら、見覚えのある景色を堪能しながら
三浦あずさ
その子の手も温かくてなんだか昔を思い出させました
三浦あずさ
半分くらいくだったところで、その男の子が私の手を振り払って林の中に入っていったんです
三浦あずさ
私、その子を追いかけるように林の中に入ったんですけど…どこにも見当たらなくて
三浦あずさ
困っていたら私の目線の先に古い道と石碑を見つけたんですよ
三浦あずさ
そこの石碑には文字が刻まれていたんです
三浦あずさ
「道祖神」
三浦あずさ
そう書いてあったんです、そしてその道祖神の石碑の傍らに添えられているように
三浦あずさ
見覚えのある、けれどボロボロの麦わら帽子が添えてあったんです
三浦あずさ
翌日私は道祖神様のまわりをきれいにして御花と水と饅頭を添えてきました
三浦あずさ
最後に両手を合わせて
三浦あずさ
あの時は導いてくれてありがとうございます、これからも見守っていてください
三浦あずさ
そう言ってきました
(台詞数: 32)