野々原茜
大人しくさせたシビビールを逃がせるところを探してたわけだけど…。
野々原茜
なんか予想以上に物々しい所に来ちゃったんだけど。ここどこ?
北上麗花
ここ?ここはカントーはつでんしょだよ。
野々原茜
ああ、ここがカントー中の電気のすべてを発電してるっていうところなんだ。
双海亜美
ほうほう…。こんな所で、亜美たちの生活が作り出されてたんだね。
北上麗花
そうだよ。ここなら川も近くにあるし、電気ポケモンも沢山住んでるから…。
北上麗花
少なくとも、つりのめいしょよりは周りに悪影響はないと思ったの。
双海亜美
悪影響はないって…こっちでもほかのポケモンは食べられるんじゃないの?
北上麗花
まあ、そうなんだけどね。それでも、かなり被害は減るはずだよ?
双海亜美
そうなん?
北上麗花
たぶんだけど、あのシビビールは自分でうまく電気を作れなかったんじゃないのかなって思ったの。
双海亜美
いやいや、電気ポケモンが電気作れないってどうなのさ。マイナンだって作れるよ?
北上麗花
作れない、っていうとちょっと違うかな。作るのに、沢山のエネルギーが必要だったの。
野々原茜
だから、エネルギーを得るために沢山の餌が必要だったのかい?でも、なんでそんなことに。
北上麗花
これも、あくまでたぶんなんだけど…。
北上麗花
これも、あくまでたぶんなんだけど…上手く進化できなかったんじゃないかな。
北上麗花
進化前のシビシラスって、一匹一匹の電力はとても弱いから群れで行動してるの。
北上麗花
進化するときに何か問題があって、本来のシビビールが持つ力を十全使えないのかも。
双海亜美
えっと…?
北上麗花
上手く進化できなくて、本来の力が出せない状況、だって私は考えてるの。
双海亜美
うん、なんとなーく分かったけどさ。どうしてそうなったの?
北上麗花
流石に、推測に推測を重ねてるだけだからあってるかどうかは分からないけど…。
北上麗花
例えば、進化の途中に他のポケモンに攻撃されちゃったとか…。
北上麗花
進化のエネルギーが足りない状態で進化しないといけなかったとか…。
北上麗花
…何かのせいで、強制的に進化させられてしまったとか。
双海亜美
…どれにしても可愛そうなんだけど。
双海亜美
で、結局なんでここに連れてきたの?電気ポケモンが多いのとどういう関係があるの?
北上麗花
え?電気攻撃を浴びてたら充電されそうじゃない?
野々原茜
うおおおおおおおーい!ちくでんとかじゃないんだからそんなわけあるかーい!!
北上麗花
え?でもコイルは他のポケモンが過発電状態になってるポケモンから電気吸収するよ?
野々原茜
コイルはコイル、シビビールはシビビール!!
野々原茜
…というか、麗花ちゃんか亜美ちゃんの手持ちに加えて保護するって案はダメなのかい?
北上麗花
それも考えたんだけど、亜美ちゃんが猛反対しちゃったの。
野々原茜
亜美ちゃんが?亜美ちゃん亜美ちゃん、いったい何が不満だったの?
双海亜美
食費。
野々原茜
食費。
双海亜美
色々依頼が増えてきたけど、食費とか生活費とかがまだまだカツカツなんだよね→。
双海亜美
そこで、あんなダイショクパンなポケモンが増えたらたぶん亜美たちミイラになっちゃうよ?
北上麗花
…ということだから、その案は無理という事になりました。
野々原茜
…流石北上ポケモン探偵所のお財布を握ってる亜美ちゃんの言葉には勝てなかったんだね。
北上麗花
オヤツヌキ、イヤ。ワタシ、プリンタベタイ。
野々原茜
うん。だからって茜ちゃん家の冷蔵庫を狙うのは止めようね?
北上麗花
だから、シビビールには大自然で頑張ってもらうことにしました。
北上麗花
それに、いろんな電気ポケモンと接してたら自然と電気の上手な作り方も学べそうだからね。
野々原茜
…なんだかんだで、その辺のことも考えてたんだね。
野々原茜
…で、件のシビビールは?キテルグマがずっと抱えてたと思うんだけど…。
野々原茜
シビビール「……ビ」【チーン】
野々原茜
ええええええぇぇぇぇぇぇえええええ!?
野々原茜
キテルグマ「うぷぷ!ぜつぼうてきー!」
野々原茜
笑ってんじゃないよ!亜美ちゃん、マイナンで電気送ってシビビールに元気をあげて!!
(台詞数: 50)