北上ポケモン探偵事務所 6ー4話
BGM
ハートウォーミング
脚本家
sikimi
投稿日時
2017-09-19 20:46:28

脚本家コメント
今回のテーマとしてハトーボーが決まったとき、真っ先に思いついたのはロコでした。ただうまい事話が纏まらなかったのでこの形に。
伏線じみたものがばらまかれてますが、正直仕込むタイミングはその時のノリで入れ込んでます。そもそも伏線ではないかもしれません。

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ロコ
驚かせてしまったみたいですまないね。だが、ボクの方も驚いたからお相子ということでどうだい?
双海亜美
えっと…本当に誰?
ロコ
ボクはしがない芸術家だよ。ここにアトリエを構えて半分隠居状態で作品を作っているんだ。
ロコ
それで…君たちは誰だい?
北上麗花
私たちは探偵業を営んでいる者です。
ロコ
探偵さんか。その探偵さんがこんな辺鄙な所に何の用かな?
北上麗花
実は、依頼でハトーボーを探しているんです。何かご存じないですか?
ロコ
ハトーボーハトーボー…。
ロコ
ああ、最近ここに遊びに来るようになった子がいたね。今日は変ったリングを付けていたかな。
双海亜美
絶対そのハトーボーだ!ねえ、ハトーボーは今どこにいるの?
ロコ
あの子ならきっと、アトリエの中にいるはずだよ。ボクのハトーボーと一緒にいるはずだ。
北上麗花
あなたも、ハトーボーを飼っているんですか?
ロコ
ああ。ハトーボーはいいね。平和の象徴、この世界のどこかにはハトーボーの楽園があるらしい。
ロコ
いつかは行ってみたいものだ。行けばきっと、創作意欲が刺激されるだろうね。
ロコ
…っと失礼。ハトーボーの事となるとつい騙り過ぎてしまうのはよくない癖だ。
ロコ
キミたちの目的は、あのハトーボーだったね。案内するよ。
ロコ
――――――――――。
ロコ
ここがボクのアトリエだよ。【ガチャッ】
双海亜美
わぁ…!!
双海亜美
わぁ…!!よくわかんないものが沢山ある!!
ロコ
ははっ、芸術とはそんなものだよ。自分自身よくわかってないものすらあるからね。
双海亜美
よく分かんないから亜美、ハトーボー探してくるね!!【タタッ】
北上麗花
あんまり物触っちゃだめだよー!
北上麗花
あんまり物触っちゃだめだよー…!?
ロコ
おや?何か気になるものがあったのかい?
北上麗花
あの、この絵は何処で描いたんですか…。
ロコ
何処かといわれたらこのアトリエとしか言えないね。その絵は、知人の伝聞から想像した絵さ。
ロコ
描いた当初は会心の出来だと思ったが…ボクの愛する平和とはかけ離れた出来だったんだ。
ロコ
今テーマをつけるとしたら…『破壊の化身』といった所かな。何か気になるかい?
北上麗花
…いえ、何でもないです。
ロコ
…何か訳ありのようだね。まあ、部外者は触れないことにしておくよ。
双海亜美
お姉ちゃん!ハトーボーいたよ!いたんだけど…!!
北上麗花
どうしたの、亜美ちゃん。何かあったの?
双海亜美
とにかく来て!来れば分かるから!!
双海亜美
――――――――――。
北上麗花
これは…。
北上麗花
これは…ポケモンの卵だね♪かーわいいっ。
双海亜美
卵はいいんだけど、2羽のハトーボーが卵温めてるんだけど。これ、2羽の子供?
ロコ
子のハトーボーが通りかかったとき、ボクのハトーボーと互いに一目ぼれしたみたいなんだ。
ロコ
そのまま愛を育んだみたいだ。家族が増えるのはいい事だろう?
双海亜美
これ、どう報告するのさ。伝書バト屋のお姉さんになんて言ったらいいの?
北上麗花
ありのままを報告すればいいんじゃない?悪い事じゃないでしょ?
双海亜美
そうだけどさー…。
双海亜美
――――――――――。
双海亜美
…って事だったんだけど、どうするの、お姉さん。
ロコ
ハト屋「あら、そんなことがあったの。ふふっ、あの子も隅に置けないわね」
双海亜美
…良いの!?お仕事にサシオサエちゃうんじゃないの!?
ロコ
ハト屋「いいのよ。私も今度、そのアトリエにお邪魔しちゃおうかしら」
双海亜美
…わお。

(台詞数: 49)