野々原茜
…二人とも、その恰好は何なの?むしろ何なのなの?
北上麗花
何って…ピクニック?
野々原茜
茜ちゃん、新しい依頼が入って、手伝ってほしいって聞いたから来たんだよ?
野々原茜
ピクニックって何なの!?ピクニックって言われてはいそうですかって納得できないよ!!
野々原茜
麗花ちゃん、まともな服に着替えてきなさい!!
北上麗花
はーい…。
野々原茜
…次。亜美ちゃん、その大量のお菓子は何?
双海亜美
見て分かんないの、茜ちん。
野々原茜
見て理解んないから訊いてるんだけど?
双海亜美
ピクニックにおやつは付き物っしょ?おやつは300円まで!!
野々原茜
だから依頼だって言ってるでしょ!!しかも300円超過してるから置いてきなさい!!
野々原茜
――――――――――。
野々原茜
…で、二人が浮足立っちゃうような依頼っていったい何さ。
北上麗花
なんとぉ!あのサファリゾーンから依頼が来ちゃいました!どんどんぷかぷか～っ♪
双海亜美
いえーいっ!!
野々原茜
…えっと、いつの間にそんなコネを何処で作って来たの?
双海亜美
ふふんっ。亜美たちの仕事のナマモノだよ!!
野々原茜
生ものってなんか嫌な仕事だね。…で、依頼の内容は?
北上麗花
『サファリゾーンが急遽休園せざるを得ないことになってしまいました。』
野々原茜
思った以上に甚大な事態だ!笑顔で言うような内容じゃないでしょそれ!!
北上麗花
『ガルーラが突然気性荒くなってしまい、お客さんに危害を加えかねない状態です。』
北上麗花
『北上ポケモン探偵所の皆さん、どうか、原因を突き止めてください。』
野々原茜
おおう…これはこれはなかなかヘヴィなお題な予感が…。
野々原茜
…というか、二人はこの依頼文を読んでからあの格好で行こうとしたのかい?
双海亜美
だって、あのサファリゾーンだよ?ついでに見て回りたいじゃん?
野々原茜
目的が逆転してるでしょ!?依頼してくれた相手方に失礼っ!!
北上麗花
亜美ちゃん、だからおやつは半分にしておこうって言ったでしょ?
野々原茜
半分どころか0で十分だよ!それ以前に麗花ちゃんは注意する資格無し!!
北上麗花
えー…?
野々原茜
えーじゃありません!ピクニックだかハイキングだか知らないけど、依頼を受ける格好じゃない!!
野々原茜
…それにしても、結構厄介な問題じゃない?ガルーラが落ち着かなくて、休園でしょ?
双海亜美
依頼見るかぎりはそうっぽいよね。ガルーラ…ガルーラかぁ…。
双海亜美
ガルーラって、親子愛がすっごい深いポケモンだったよね。
北上麗花
愛ゆえに世紀末を招いたとか言われてるよね。グロパンガルとか冷B持ちとか。
野々原茜
親子愛…ガルモン…うっ、頭が…。
双海亜美
……。
北上麗花
……どうしたの、亜美ちゃん?
双海亜美
……。
双海亜美
……何でもないっ!さ、サファリゾーンがあるセキチクシティまで急ごう、お姉ちゃん!
北上麗花
そうだね、亜美ちゃん。茜ちゃんも行くよ?
野々原茜
はいはーいっ。
野々原茜
…楽観的に考えてもいいのかねぇ、いろいろと。
(台詞数: 42)