横山奈緒
グッヘッヘ、専務さん。いい加減観念したらどうやー?
双海亜美
がんすごんす!がんすごんす!(高笑い)
双海亜美
専務「貴様ら!人をこんな場所に監禁してただで済むと思うな!これは犯罪だぞ!」
横山奈緒
監禁なんて人聞きの悪い。わたしらは専務さんがお願いを聞いてくれたらすぐに自由にしまっせ
横山奈緒
ちょーっとだけ、専務さんに仕事をお休みして欲しい。それだけやないか・・・
双海亜美
専務「断る!私は今重要なプロジェクトに関わっている!仕事を投げ出すわけにはいかん!」
双海亜美
中々強情でがんすごんす。ちょっと痛い目見んとわからんでがんすごんす?
双海亜美
専務「やれるものならやってみろ!ヤクザに屈する私だと思うな?!」
横山奈緒
ほな、遠慮なく。極道のやり方を味わってもらいまひょか・・・
双海亜美
がんすごんす・・・(脅し)
木下ひなた
やめねぇか!お前たち!
双海亜美
お!親分!がんすごんす!
双海亜美
専務「貴様がヤクザの親分か!」
木下ひなた
そうだよぉ。専務さんよろしくねぇ
木下ひなた
・・・専務さん。お願い、どうしても聞いてくれないのかい?
双海亜美
専務「くどい!会社は私の命だ!例え死ぬことになっても!会社だけは裏切れない!」
木下ひなた
そうかい・・・。じゃあ、しょうがないねぇ・・・
横山奈緒
お、親分!あかん!まさか熊殺しのアレを?!
木下ひなた
専務さん。あんたには、来年小学生になる娘さんがいるんだってねぇ・・・
双海亜美
専務「何?!この外道め!娘に指一本触れてみろ!許さんぞ!」
木下ひなた
あたしは何もしてないよぉ。・・・専務さんと一緒でねぇ
双海亜美
専務「なんだと・・・」
木下ひなた
娘さん。今日お遊戯の発表会があるそうじゃないか
木下ひなた
この前言ってたよ。「幼稚園最後の発表会だから頑張るんだ」って
木下ひなた
「パパはお仕事でこれないけど、ママがビデオに撮ってくれるから頑張るんだ」って
双海亜美
専務「・・・・・・」
木下ひなた
ねぇ、専務さん。娘さんの気持ち。あんたにわかるかい?
木下ひなた
ホントは、ビデオじゃなくてパパに見に来て欲しいに決まってるよねぇ・・・
双海亜美
専務「う・・・、ぐぅ。だが、私には仕事が・・・」
木下ひなた
・・・・・・・・スッ
横山奈緒
!?あかん!亜美!見るな!
双海亜美
が!がんすごんす!(恐怖)
木下ひなた
よしよし。いい子いい子。専務さんは偉いねぇ
双海亜美
専務「な、何を?!」
木下ひなた
会社の為にずっと働いてきたんだもんねぇ。辛いこと、悔しいこと、たっくさんあったよねぇ
双海亜美
専務「あ・・・、あぁ・・・」
木下ひなた
でも色んなこと我慢して、専務さんは頑張ってきたんだからホントにすごいよぉ
木下ひなた
でもね。ホントに専務さんが守りたいもの。大切なもの、もっかい思い出していいんでないかい?
木下ひなた
専務「やめろぉ。撫でるな・・・。俺に・・・、さわるな・・・」
木下ひなた
いっぱいいっぱい専務さんは頑張ったんだから。いいんだよぉ。ホントの気持ち、言っても
双海亜美
専務「う、うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
横山奈緒
お、親分・・・。さすが、えげつないでぇ・・・
双海亜美
専務「うぅ・・・。頼む・・・。この縄をほどいてくれ・・・」
木下ひなた
・・・・・・仕事に戻るのかい?
双海亜美
専務「仕事なんてどうでもいい!俺は、俺は!娘に会いに行くんだ!」
木下ひなた
・・・・・・・・・・二人共。専務さんを幼稚園まで丁重に送ってあげんさい
横山奈緒
ガッテンですわ!親分!
双海亜美
がんすごんす!
木下ひなた
・・・極道が会社潰すのに、カネも暴力もいらないよぉ
木下ひなた
~おしまい~
(台詞数: 50)