天海春香
私の夢
天海春香
それは
天海春香
トップアイドルになること
天海春香
……
天海春香
……だった
天海春香
…………きっかけは
天海春香
…………きっかけはそう、ほんの些細なこと
天海春香
事務所に所属することになって
天海春香
そこで、大切な
天海春香
大切な仲間に出会えて
天海春香
ちょっと頼りないけど……いつも優しくて、いつも背中を押してくれる……
天海春香
……素敵な、プロデューサーさんに出会えて
天海春香
私は
天海春香
私はアイドルになった
天海春香
アイドルのお仕事は
天海春香
雑誌のインタビューに答えたり、グラビア写真をとったり
天海春香
もらう人がいるかもわからないサインをひたすら書いたり、商店街でCDを手売したり
天海春香
歌ったり、踊ったりする以外にも、こんなにもお仕事があるんだって
天海春香
「こちら側」に立って、初めて気がついた
天海春香
それでも
天海春香
それでも、私がこうやって頑張っていることで
天海春香
誰かを元気にできてるし、誰かに笑顔を与えることができてるんだって
天海春香
そう、プロデューサーさんが教えてくれたから
天海春香
頑張ってこれた
天海春香
時には、番組収録の隅っこで、ただ笑顔で座っているだけだったり
天海春香
水着でスポーツをしたり、検証番組の実験に参加したり、無人島でサバイバル生活をしたり
天海春香
恥ずかしかったり、体力的に辛かったり、私でなくてもいいのかも、と思う仕事もあった
天海春香
それでも
天海春香
「テレビに出る仕事が、今一番の近道だから」と
天海春香
そう、プロデューサーさんが笑ってくれたから
天海春香
頑張ってこれた
天海春香
……近道
天海春香
それは、どこに向かう道ですか?
天海春香
「こちら側」に立ってみると
天海春香
「向こう側」にいるはずの、みんなが見えない
天海春香
本当に、届いていますか?笑顔に、できていますか?
天海春香
私のためにいろんなお仕事をもらってきてくれるプロデューサーさんには申し訳なく思うけども
天海春香
そんな気持ちを、テレビのお仕事では、強く感じて
天海春香
この「近道」で迷子になりそうになる
天海春香
……今朝、小鳥さんが渡してくれた雑誌をめくる
天海春香
後ろの方の小さな特集
天海春香
「注目!駆け出しアイドル達にドキドキインタビュー!」
天海春香
この前受けた、インタビューのお仕事の見本誌
天海春香
アイドルを始めて全力で駆け抜けて
天海春香
ずっとずっと、みんなとプロデューサーさんと走ってきて
天海春香
それでもようやく「駆け出し」
天海春香
今までの積み重ねは、助走にすらカウントされてないのかと思うと、ちょっと悲しくなった
天海春香
ダメダメ……、せめてあの人の前では笑顔でいなくちゃ
天海春香
「プロデューサーさん!次のお仕事は何ですか?」
天海春香
「………………え?MANZAIグランプリ……?ですか?」
(台詞数: 50)