双海真美
ねーねー!風花お姉ちゃん!
豊川風花
もう、真美ちゃん。ドアは静かに開け閉めしないと駄目でしょ!
双海真美
細かいことは言いっこ無しっしょ〜。実は、ソリいってのお願いがあるんだよ。
豊川風花
おりいってのお願いって何?あんまり無理なことは出来ないけど……
双海亜美
ジャジャーン!トイプードル拾ったー!預かってくんない?
豊川風花
まあ、可愛らしい子ね。まだ子供だから、本当に片手に乗っちゃいそう。
豊川風花
って、『拾った』ってどういうこと?
双海亜美
うん。事務所に来る前にね、公園でこの子が歩いてるのを見かけたんだ。
双海真美
てっきり散歩に来てると思って、一時間くらい眺めてたんだけど。飼い主が現れなかったんだよ〜。
豊川風花
そういう時は交番に届けるんでしょ!?連れて来たら、誘拐じゃないの。
双海真美
モチのロン、交番にも寄ったよ。でも、飼い主からの相談はまだ入ってないってことだし。
双海亜美
交番で預かるなら、週明けまで暖房の無い車庫の小屋に入れられるんだって。
双海亜美
この子、室内飼いみたいだし、参っちゃうんじゃない?こういう時、コリャマタ日の丸はダメだね。
豊川風花
親方日の丸ね……それなら、亜美ちゃん真美ちゃんの家で預かったら?
双海亜美
うちはダメなんだよ。動物アレルギーの患者さんもいるから、昔からペット飼ってないし。
双海真美
ひびきん、地方ロケ中で頼めないし。頼れるのは風花お姉ちゃんだけだよー。
豊川風花
もう……そんなこと言われたら断れないじゃない。一旦交番に行って、届けを出さないと駄目ね。
双海亜美
やっぱり風花お姉ちゃんはメガミだね!良かった良かった。
双海真美
……でもさあ、風花お姉ちゃん。ペット飼ってないのに、なんでペット可のアパートに住んでんの?
豊川風花
仕事に余裕が出て来たら、猫ちゃんを飼おうと思ってるの。その時引っ越すのも大変そうだから。
豊川風花
でも、お仕事が増えて家を空けることが多くなってきたから……結局飼わず仕舞いになるかも。
豊川風花
あーあ。自分の家に招き入れるのは猫ちゃんのつもりだったのに。ワンちゃんが先に来るなんて。
双海真美
あれ?兄ちゃん、風花お姉ちゃんの家に行ったこと無いの?
豊川風花
そんなことないわよ。ちょっと寄ってもらって、コーヒーを出したりしてるわ。
豊川風花
プロデューサーさんは甘えてくるけど……本当は、男の人にはむしろ、私が甘えたいかな?
豊川風花
……って、何言ってるの私!二人とも、今の話は誰にも言わないで!!
双海亜美
りょーかい!この犬のことがあるから、風花お姉ちゃんの秘密はヒミツにしとくよ。
豊川風花
……なんだか不安だけど、亜美ちゃん真美ちゃんを信じるしかないわね。
豊川風花
でも、なんで私に頼んだの?伊織ちゃんや星梨花ちゃんなら、預かってお世話してくれそうなのに。
双海真美
だってさあ……
双海真美
だってさあ……『とよふう!』って書くと、トイプーみたいじゃん。
豊川風花
え……それだけの話?
(台詞数: 32)