馬場このみ
……で、どうしても二人きりになって話したかった悩みって何なの、亜美ちゃん?
双海亜美
おお、よくぞ聞いてくれました、このみん。
双海亜美
これは実に、ゆゆゆしき問題なのですよ。
馬場このみ
「ゆ」が一個多いわよ。
馬場このみ
で、何の悩みなの?勉強のこと?それとも恋の悩み?お姉さんが聞いてあげるわ。
双海亜美
そう、まさにそのことだよ~。
双海亜美
亜美ね、年下の子からもイマイチ「お姉ちゃん」扱いされないんだ。同い年くらいに見られてさ。
双海亜美
亜美だってたまには、お姉ちゃんとしてのソンゲンを持ちたくて。誰に頼るのが一番か考えて……
双海亜美
一番年上で、オトナのレデーな、このみんしかないなあって結論に至ったわけですよ。
馬場このみ
そうねぇ。そういう事情ならオトナの私の出番ね。どーんと引き受けちゃうわ。
双海亜美
(このみん、チョロい。)
馬場このみ
なにか言った?
双海亜美
ううん。……で、具体的にお姉ちゃんテクニックをシュートクするには、おかずを踏まないと。
馬場このみ
場数ね。……って、それって私に妹役をやれってこと!?
双海亜美
「おかえり、このみ。今日は宿題あるの?」
馬場このみ
もうはじまってるし。ええと……
馬場このみ
もうはじまってるし。ええと……「ただいま、お姉ちゃん、
双海亜美
おお、なんたるカンビな響き。このみん、もう一回言って!
馬場このみ
……続けるわよ。「ただいま、お姉ちゃん。算数分からないから教えてよ!」
双海亜美
……
双海亜美
「このみ、そんな若いうちから人に頼っちゃダメだよ~。自立した大人にならないと。」
馬場このみ
セリフだけなら真っ当だけど、シチュエーションに全く合ってないわよ!
双海亜美
「宿題よりさあ、ゲームやろうよ!スマ◯ラは対戦してナンボっしょ!」
馬場このみ
宿題をやる気の妹を、ド直球にダークサイドに引き込むな!
双海亜美
「あれ、このみ、機嫌悪いの?高い高いしようか?それともオムツ替えようか?」
馬場このみ
亜美ちゃんの妹の設定は、何歳なのよ……
双海亜美
「ほうら、高い高い!」
馬場このみ
私を高い高いするな!!
双海亜美
だって、初心者がいきなりオムツプレイは、難易度高過ぎっしょ!
馬場このみ
そんなことするな!そもそも「プレイ」って言ってるし。
双海亜美
……あーっ、楽しかった。
馬場このみ
なに、真剣な話じゃなかったの?大人をからかうと怖いわよ!
双海亜美
えとねえ、このみんとこうやって話して、ひとつ分かったことがあるんだ。
双海亜美
年下の子のワガママや、突飛の無い動きを受け止められるのが、お姉ちゃんに不可欠な事なんだね。
馬場このみ
亜美ちゃん……
双海亜美
だからまた、このヒミツの特訓に付き合ってね、このみん!
馬場このみ
乗せられません!次までには「地獄の『お姉ちゃん養成プログラム』」を考えとくわよ!
(台詞数: 37)