菊地真
はあ……やっと片付け終わったね。一体何分かかったのか考えたくも無いよ……
如月千早
まあ、警備春香を起爆させて周囲100mを灰塵と化したのは私たちなのだし、しょうがないわよ。
如月千早
というか数十分で復元出来たのが奇跡じゃない?
菊地真
でさ、性懲りもなくまた新たな春香がいるんだけど何なの?
如月千早
あ、この躍動感溢れる春香は知恵の輪春香よ。春香の腕のなんかよくわからない輪を外す遊び。
菊地真
いや、もう春香要素が煩わしいよ。てか、こんな豊富な偽春香に対して本物春香はどう思うのか。
如月千早
ええ、本物春香と接する時間は確保し、また必ず本物を優先する事で合意したわ。
菊地真
それは何よりだね。ねえ、やってみてもいい?
如月千早
ええ、勿論。この腰のよく分からない紫色の奴を押すとBGMが流れる手筈よ。えい。
如月千早
あら……、鳴らないわね。故障かしら。
菊地真
実は電源が入ってないとかじゃないの?千早ってば機械に弱いしさ。
如月千早
そんなはずは……私、確かに機械には弱いけど春香には強いもの。
如月千早
そして機械は春香に弱いの。
菊地真
そんなところで三すくみしてる場合じゃないよ。マニュアル無いの?
如月千早
あ、これかしら。「故障かな? と思ったら」真読んでみて。
菊地真
はいはい任せて。えーと、あ、これだね。「BGMが流れない場合」
菊地真
「それは本当に知恵の輪春香? 本物の春香だったりしない?」
如月千早
……あ、確かに。春香ってお茶目だから、知恵の輪春香を装い私たちを困らせてるのかも。
菊地真
やめてよ疑心暗鬼になるから、本物春香に出会ってもスイッチ探しちゃいそうになるじゃないか。
如月千早
春香と出逢う度スイッチがあるか身体中を探索して本物か確かめなきゃならない人生なんて嫌よ。
菊地真
至極真っ当な意見だね!
如月千早
まことっあたり?
菊地真
ま・っ・と・う♪
菊地真
次読むよ。「電源が入ってないとかじゃない?千早さん機械に弱いからあり得るの。」
如月千早
いや、だから確かに機械には弱くても春香には強いって言ってるじゃない!
菊地真
「そんな恐竜が苦手だけど鳥が好きな人は始祖鳥に対してどう思ってるのかみたいな(的確)」
如月千早
小冊子の分際で少しオイタが過ぎるわね。ちょっとそこに直りなさい、成敗してくれるわ。
菊地真
まあまあ千早、説明書相手に真剣にならないで、どうどう!
如月千早
まことソード?
菊地真
し・ん・け・ん♪
菊地真
「そうなると流石の説明書も分かりかねるの。もうお手上げオーバーハンドなの。」
如月千早
何よ説明書の癖に!全く役に立たないじゃない。
菊地真
「まあそう言うななの。ちょっと考えるからそこでキラメキラリでも踊って待ってて」
菊地真
「あ、キラメキラリでも踊って舞ってて(うまい!)」
如月千早
……あんまり時間無いから早くしてね。ユッサユッサ
菊地真
「ほら、真くんも読んでばかりいないでちったぁ能動的に考えるの!」
菊地真
って!ボクにまで飛び火してきたよこの説明書!ちょっと生意気だぞ!
菊地真
「文句をいう暇があったら春香と肘でXを描いてないで早く考えるの!」
菊地真
好きで描いてるんじゃないやい!
如月千早
踊ってる内にいつのまにか真の一人相撲が始まってたわ。
菊地真
「む、そんな口きくななの!こう見えても昔はブイブイ言ってたの!」
菊地真
お前がブイブイ言ってどうするんだよ!せめてまわりにブイブイ言わせろよな!
如月千早
落ち着いて真、あんまり説明書相手に真顔で凄まないで。
菊地真
「まことがお?」
菊地真
ま・が・お♪
天海春香
さるまことに?
菊地真
さ・る・ま・ね♪って、ちゃんとBGM鳴ったじゃない。最早何の脈絡もないけど。
菊地真
「あ、おそらく真空管が暖まってなかっただけなの。」いや、今さら真空管なんだ!
如月千早
まことくうかん?
天海春香
ちゃんちゃん♪(BGMだけに)
(台詞数: 50)