天海春香
皆…ごめん…
音無小鳥
やれやれ何て子だろうまったく、よく友達にあんなこと言えたもんだね
音無小鳥
だいたいあの子達をあんなにしちまったのはあんたじゃないか
天海春香
え…?
音無小鳥
だってそうだろ?みんなあんたについて来たんだ
音無小鳥
あんたがアイドルマスターになるなんて言い出さなけりゃこんなことにはなりはしなかったんだよ
天海春香
そんな…私は誰にも無理に付いてきてだなんて…
音無小鳥
まぁ!なんて言い草だい!
音無小鳥
ここまで歩いてこれたのはいったい誰のおかげだと思ってるんだい!?
音無小鳥
いいかい、あんたが通って来た道は全てあの子達の屍でできてるんだよ
天海春香
!
音無小鳥
それだけじゃない、あの子達がさらにその何倍もの屍を増やしてくれたおかげで
音無小鳥
あんたはこうしてここまで来ることができたんだ
音無小鳥
そして…見てごらん
音無小鳥
この先あの劇場まで進もうと思ったならもっともっとたくさんの屍を積み上げなくちゃ…
音無小鳥
どうした?恐ろしくなったのかね?引き返したくなったのかい?!
音無小鳥
駄目だよそんなこと考えちゃ!!
音無小鳥
そんなことしたら今度はあんたがこの屍達の仲間入りすることになるよ!!
音無小鳥
ほら見てごらん自分の手足を!!
天海春香
[身体が徐々にくさり落ちていく]うわあああああ!手が…足が…ハアァ
音無小鳥
バカだねこの子は!!
音無小鳥
後悔なんてするぐらいなら最初からアイドルになろうなんて思うんじゃないよ!!
音無小鳥
ここはそんなに甘い世界じゃないんだよ!!
音無小鳥
どうしてテレビで観てるだけで満足できなかったんだい?!
天海春香
…………
天海春香
(どうしてあの劇場を見上げているだけで…)
天海春香
(そんなの…)そんなのわかんないよ!!
音無小鳥
おだまり!!あんたは知ってたはずだよ!!ここがどんな所か知っててここまでやってきたんだ!!
天海春香
(…知ってた?…私はここがどんな所か…知ってて…)
天海春香
(そう…私は知っていた。知ってて屍の…みんなの上を歩いて…ここまで…)
高槻やよい
(今さら何言ってるんですか?)
高槻やよい
(…これが春香さんの夢につながる道なんですよね?)
高槻やよい
(そう信じているんですよね?)
高槻やよい
(何言ってるんですか?今さら)
音無小鳥
さぁ積み上げるんだ、まだ遅くはない
音無小鳥
あんたがそうなってしまう前に積み上げるんだ屍を!!もうそうするしかないんだ!!
天海春香
(…そう…今さら後悔して何になる。死者へ今さら何が言える)
天海春香
(罪を今さら悔やんで何になる)
天海春香
(詫びることなどできない)
天海春香
(これは私が自分から進んで来た道、欲しいものを手に入れるために…)
天海春香
(詫びることなどできない、いや…詫びはしない……!!)
天海春香
(詫びてしまえば、悔やんでしまえば。すべて終わってしまうから)
天海春香
(あそこにはもう、とどかなくなってしまうから)
(台詞数: 43)