エミリー
……人々の憧れから生まれた甜瓜(メロン)味も捨て難いですが、ここはやはり……
双海真美
おっつ~、エミりん!
エミリー
こんばんは、真美さん。同じお祭りに来ていたのですね。
双海真美
うん。射的やって輪投げして、タコ焼き食べてタイ焼き食べて、次は冷たいものだよ。
双海真美
エミりん、何味選ぶの?マンゴー?みぞれ?
エミリー
いえ、宇治金時にします。やはり、お茶の味を楽しみたいので。
双海真美
あちゃ~。エミりん、夜店のかき氷でその選択は「無し」だよ。
双海真美
宇治金時は、いおりんや千鶴お姉ちゃんみたいなセレブにだけ許されるんだよ。
エミリー
そういえば、他のものより少しお高いですね……
双海真美
カキ氷通なら、ブルーハワイだよ!およそ食べ物とは思えない色!なんだかよく分からない味!
双海真美
でも、エミりんはいちごミルクにしてよ。分け合って食べ食べするとお得だよ。
エミリー
ふふっ、では、そうしますね。
双海真美
……そういえば、エミりんの国には、こういう「シャーベット」を売ってるお店って無いの?
エミリー
?かき氷は、シャーベットではないですよ?
双海真美
え、どゆこと?
エミリー
sherbetは、粉菓子で、口に含むとパチパチ弾けるものですが……幼い時には食べてました。
双海真美
そうじゃなくて、ジュースの氷をじゃりじゃり砕いたデザートがあるじゃん。
エミリー
ソーベイ(sorbet)のことですか?それなら街中でも売ってますよ。
双海真美
なんか分からなくなってきた。エミりんの国でもかき氷みたいなのは売ってるけど……
双海真美
それは「シャーベット」じゃなくて。シャーベットは有るけど真美の知ってるシャーベットと別物。
双海真美
……氷のせいじゃないけど、真美、頭痛くなってきた。
エミリー
真美さん、お祭りの席なのですから、今は楽しんで食べることに専念しませんか?
双海真美
そだね。シャーベットを巡るブンカマサツは、今日はこれぐらいにしておいてやるよ。
エミリー
……ふふっ。真美さん、舌が紫色ですよ。
双海真美
エミりんもね。エミりんの瞳の色みたいだね。
エミリー
……私、本当は、大和撫子らしく鳶色の瞳に憧れているのですよ。
双海真美
もったいないよ。瞳の色もエミりんのミリキじゃん。
エミリー
そう言ってもらえると、嬉しいですわ。
エミリー
そう言ってもらえると、嬉しいですわ。……ところで、このかき氷は「ふわふわ」ではないですね。
エミリー
日本のかき氷は、鉋(かんな)のような鋭い刃物で削るので、ふわふわすると聞いていたのですが…
双海真美
だ~か~ら!夜店のかき氷に、そんなクオリティ期待しちゃダメだよ。
双海真美
そういうの食べたいんなら、兄ちゃんに頼んでそういう店に行かないと。
エミリー
今度頼んでみることにしますね。
双海真美
あ、やっぱり真美も、亜美と一緒に行く!っていうか、事務所のみんなで行こう!
エミリー
そうですね。みんなで特別なかき氷の感動を、分かち合いたいですね。
双海真美
……
双海真美
(危ない危ない。真美、エミりんにデートの口実をムジョーケン提供するとこだったよ。)
(台詞数: 37)