高山紗代子
早ク来テ、マイティセーラー……。貴女ヲ壊サないト、私ハ私にナレないノ……。
我那覇響
フッフッフ、まさか地球人にここまでデストルドー因子に適合する奴がいるなんてな。
我那覇響
それも、憎きマイティセーラーの知人に!このままあの娘を暴れさせてれば、倒してくれるさー!
我那覇響
……自分、一度ヒーローズに負けてるからな。汚名返上しないと、組織の幹部を解雇されそうだし。
我那覇響
さあ行け、ダークセーラー!平穏な世界を斬り、友を斬り、この世の全てを不幸にするんだ!
七尾百合子
待ちなさい!!
我那覇響
来たなマイティセーラー、今日こそその純白の衣を、泥と涙で汚して……
我那覇響
来たなマイティセーラー、今日こそその純白の衣を、泥と涙で汚して……って、なにその格好。
高山紗代子
ヒラヒラしたエプロンドレス……なんノ気迫モ悲壮感モ感じナイ……
高山紗代子
マイティセーラー、貴様、フザケてイルノ!それとモ絶望しきっテ、自棄になっタノ!
我那覇響
こっちは真面目に破壊活動してるんだぞ!そっちも真面目に正義の味方してくれ～!
七尾百合子
……違うよ。私は真面目に考えて此処に来たんだし、絶望なんてしてない。
七尾百合子
……キネティックパワーに頼るより、相手を打ちのめすより、もっと素晴らしいことが有るんだよ。
七尾百合子
自分の成りたい姿を空想して、それを少しずつ現実にしていけば、きっと世界は素敵になるんです!
七尾百合子
紗代子は、変化の無い日常を送る事に不安と不満があったんだよね。昔、そう話してくれたよね。
七尾百合子
そんな心の隙に、蠱惑的な甘味を持った『悪の因子』が飛び込んだだけ……大丈夫、まだ帰れるよ。
高山紗代子
訳の分からナイことヲ……日常ヲ破壊しなくチャ、私の不安ハ晴れないノ。私にハこれしか無いノ!
七尾百合子
……日常は、今までの『自分』は、壊して、変えてしまってもいいんだよ、紗代子。
七尾百合子
でもそれは、力ずくでなくても、みんなに迷惑と悲しみを振り撒く方法でなくても出来るの。
七尾百合子
私ね……アイドル、目指すの。人見知りだし、キネティックパワーに頼らないと運動も駄目だけど、
七尾百合子
夢や憧れを大事にすれば、今までできないと思い込んでたことも、できるように成る筈だよ!
七尾百合子
……それって、『不安や不満を感じてるこの日常を、壊して』変わっていく、て事じゃないかな。
高山紗代子
……デストル刀が無くてモ、『日常を壊せる』……ノ?不安の頭痛に苦しムコトも無くなるノ?
七尾百合子
自ら変わりたいと願えば、きっと、ね。……もうそんな刀は必要ないよね。私が預かるよ。
高山紗代子
……フフフ……アハハハハッ……やっぱり駄目だヨ。
高山紗代子
だっテ怖いの。百合子は目指す夢が有るケド、私にハ無い。この力まで失っタラ、何も残らなイ!
七尾百合子
紗代子には私が居る!世界中の人が紗代子を怖がっても、私は紗代子が大好きだよ!!
七尾百合子
それに本当は、私も不安なの。キネティックパワーを封印して、一人でアイドルを始めるなんて。
七尾百合子
だから紗代子……刀じゃなくて、私の手を握って。一緒にアイドルの世界に飛び込んでほしいの。
高山紗代子
……百合子……
高山紗代子
……あれ。私、今まで何をしていたの?……なんでこんなにボロボロになってるの?
七尾百合子
……紗代子を蝕んでいた悪の因子は、全てデストル刀に吸着されたのね。……もう大丈夫。
七尾百合子
さあ帰ろう、紗代子。あとはヒーローズの皆がやっておくから。鯛焼きでも食べに行こうよ。
高山紗代子
……うん。……ありがとう、百合子。
我那覇響
待った待った!!自分を無視して勝手に話を終わらせるな～!
我那覇響
ダークセーラーを喪うなら、お前を悪に染めてやる、マイティセーラー!お前の弱点は知ってるぞ!
我那覇響
それは、これだ!【チュドーン!!】
高山紗代子
ああっ!市立図書館が燃えてる!!百合子が大好きな場所が、消えちゃう……!?
我那覇響
悲しいか、それとも怒ったかマイティセーラー!動揺しろ。その隙にデストル因子を刀から……
七尾百合子
……悲しいけどね。闇に落ちる事なんて無いよ。
七尾百合子
誰かが書いた本より、今は現実と、私の中で思い描く夢の方が輝いてるから。
我那覇響
……なんだかマイティセーラーの様子が変わりすぎて拍子抜けだぞ。
我那覇響
なんでまた、アイドルになるだなんて……どっかの悪徳芸能事務所に丸め込まれてるのか?
七尾百合子
……今、プロデューサーさんの事を悪く言いましたか?私のプロデューサーさんの事を……
我那覇響
……え?なんでこのタイミングで、マイティセーラーがデストル刀のパワーを吸い上げてるの?
七尾百合子
私のこの手が光って唸る!お前をぶちのめせと輝き叫ぶ!!
七尾百合子
【説明しよう!デストル刀から力を得た百合子は、四つ連なる鋼の指輪を身に付けるのだ!】
我那覇響
いやそれ、メリケンサック……
七尾百合子
つぶあんパーンチ!!【『潰す、アンタを』パンチ!!激昂した百合子の超必殺技だ!!】
我那覇響
ウギャーッ、顔面全力パンチなんて酷いぞ～!もうこんな星からは撤退してやるさ～!
(台詞数: 50)