我那覇響
はいさーい、律子!久しぶりだぞ!
大神環
律子「久しぶりね、響。元気にしてた?」
大神環
りゅ、りゅうだあ!本物のりゅうだあ!
高坂海美
『環は、あまりに大きなお客さんに向かって、叫びました。』
大神環
律子「こら環、お客さんに向かって叫ばないの!」
我那覇響
あっはははっ!この子が律子の娘さんかい。大きくなったなー!
我那覇響
気にしないで。子供はこれくらい元気の方が一番さー!
大神環
律子「ごめんね響…」
大神環
律子「それはさて置いて、今年も来てくれてありがとう」
高坂海美
『律子母さんが手を振ると、』
大神環
りゅうのひびき…さん、ようこそ!
高坂海美
『環も、一緒に手を振りました。』
大神環
律子「さぁ、今年もジャスミンのお茶を用意したよ。たっぷり召し上がれ」
我那覇響
さんぴん茶!にふぇーでーびるだぞ!
高坂海美
『すると龍は、雲の中から身体を乗り出し、木の樽の中に長い首を突っ込みました。』
我那覇響
ゴク ゴク ゴックン ガブ ガブ ガッブン!
大神環
ひびきさん、すごい勢いで美味しそうに飲んでるぞ!
大神環
ひびきさん、すごい勢いで美味しそうに飲んでるぞ!……あれっ?
高坂海美
『環は、雲の中に もう1つ顔を覗かせてる姿を見つけました。』
大神環
母さん、見て!もう1匹、りゅうがいる!ちっちゃな りゅうがのぞいてる!
高坂海美
ピュィ～…。
大神環
律子「あら、あれは龍の子供だよ、環」
我那覇響
えへへっ、この子は最近生まれた龍の子さー。ちょっぴり恥ずかしがり屋さんだぞ!
大神環
待ってて!きみにも冷たいお水をあげるから!
高坂海美
『小さな龍を見つけて、環はすっかり嬉しくなり、』
高坂海美
『小川まで駆けていって、でっかいバケツに いっぱい冷たい水を汲んできました。』
大神環
さぁ、たっぷり召し上がれ!
高坂海美
ピィ～♪
高坂海美
『龍の子は、バケツのふちまで降りてきて、冷たい水を美味しそうに飲みました。』
高坂海美
『やがて でっかい木の樽と、大きなバケツが空っぽになったその時です。』
大神環
律子「さて、お仕事に出かけますか!」
高坂海美
『律子母さんが叫んで、龍の頭に飛び乗りました。』
大神環
どこに行くんだ?
高坂海美
『と尋ねかけると、』
大神環
わっ!?『と環は思わず悲鳴をあげました。』
高坂海美
『地面すれすれに飛んできた龍の子が、環をすくい上げたのです。』
高坂海美
ピィー!ピィー!
大神環
たまきを連れてってくれるのか?
大神環
律子「環、しっかりつかまっておいで。これから、空にのぼるからね」
高坂海美
『環があわてて龍の子の身体にしがみ付いた、その時です。』
我那覇響
行っっくぞー!
高坂海美
『突然、律子母さんを乗せた龍が、空をのぼり始めました。』
高坂海美
『ぐんぐん高く、ぐんぐん早く!』
大神環
『その四に続く!』
(台詞数: 44)